ぶらんこ
indexpastwill


2004年12月04日(土) いろいろ

テレビで30人31脚?というのをやっていた。
全国各地から選出された小学生の全国大会ということだった。
各チームの練習方法やメンバーの紹介などもあり、思わず真剣に見てしまう。
それぞれのチームに、こちらの気持ちが入ってしまう。。。

それにしても、チームというものはいろんな色を持っているなぁと思う。
それぞれが地区大会を勝ち残ってきたのだから、皆、力を持ったチームばかりだ。
きっと皆が、ほぼ同じくらいの力なのだろうと思う。
それでも、それぞれのチームの色がある。
それは「感じ」とか「雰囲気」といったもの。
そしてそれは、たぶん、率いる先生(コーチ)の色なのかなぁ。。。と、ぼんやり思う。


真剣に、ひたむきに、鋭い目で、こどもたちが叫ぶ。
「気合いだー!!」

わたしは、ただただ、感嘆している。
それと同時に、自分があの中にいなくて良かった。。。なんて思ってしまう。
こころがあの中にいなくて良かった。。。なんてことまで思ってしまう。


彼らは夏休みの間も、毎日欠かさず練習してきた。
毎日、だ。
たかだか10歳や11歳なのに。
そんなこどもたちを統率する先生の熱意も、すごいものがあるなぁと思う。
わたしには出来ない。
出来ないし、したくない、と思うだろう。
でも、「したくない」なんて言えるのだろうか?
『みんなの気持ちをひとつにして、頑張ろう!』
そんな言葉が頻繁に叫ばれる中で、「わたしはやりたくない、、、」なんて、言えるだろうか?


たぶん、やりたくない、、、と思いながらも「やらされてる」こどもが、あの中にはいる(いた)だろうと思う。
どんなに頑張っても足の遅い子もいるだろうし、
どうやったって、リズムの合わない子もいるだろう。
他の子に比べたら背が高過ぎる子もいるだろうし低過ぎる子もいるだろう。
太っている子。
体力のない子。
いろんな子がいるだろうと思う。

でも、そんなこどもたちも、練習を重ねていくうちに気持ちが「ひとつ」になっていくのだろう。
それはたぶん、ちょっとした「洗脳」のようなものでもあるように思う。


それが悪い、と言いたいのではなくて。。。

教師は、そのようなこどもたちひとりひとりの持つ色を知っていて欲しいと願う。
いろいろな色があって、ひとつの色を創りだす、ということを知っていて欲しい、と願う。
みんなみんなそれぞれが違ういろんな色、ということ。


そして、こどもたちもそのことを知っていて欲しい。

何かに、純粋にひたむきに熱心に力を注ぐということは、とてもとても素晴らしいことだ。
そんななかで、自分の持っている色があること。
その色もまたどんどん変わっていくこと。
いろいろあって良いんだ、ということ。

そんなことを思いながら見ていた。。。


marcellino |mail