限定鼓動

2013年08月25日(日) 不相応

しあわせだ
と思った瞬間に
また全部、打ち壊れるかも知れない。

不幸せだ
そう思ったことは
正直、余りないのだけれど
窮屈だ、とか
重苦しい何とも云えない空気、
置かれた環境を常に疎んではきた。

他人に理解を求めては
多分、知らない内に手を縋り
気付く間もなく、自滅してきた。
愛されてると知りながら
それでは足りないと足掻いてきた。
本当に、愛されていたと思う。
ただ、その愛が真っ直ぐではなかっただけで。

器用にこなす指とは別に
不器用にしか生きられず
例えば、仕事で幾ら評価を受けても
信用できない頭が邪魔をする。
結局、ガタガタな精神が足を引っ張る。
プラマイゼロ、若しくはマイナス。
最終評価はきっとそこ。
プライベートも同じこと。
生きてるだけでマイナスなら、
何度飛び降りようと思ったか。
最後まで無様に
マイナス評価な死に様でも良かったけれど
仕事って主軸は捨てられないし
人生飛び降りもできなかった。で、今。

幸せだ、とは思わない。
不運を想像しては
足元を掬われる日を予感する。
ただ、不幸せとも思えない。
こんなに笑える日は
きっと来ないと確信していた。

充分だ。そう思う。
明日、全部壊れても
今、この時は充分だ。



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陽 [MAIL]