最近、記憶障害。 健忘かなぁ…。
気が付けば、泣きながら剃刀を握り締めてた。 刃のほうを右手で、柄を左手で。 掌にはきっちり刃が入ってて、これじゃぁ切るのと変わらんやんかと思ったけど ここんとこ消毒でほぼ通院状態になってる外科に行くと 「我慢したんやなぁー、よぉく判るからなー」笑いながらと云ってくれました。 「けど、刃の方まで握ったらなぁ」と苦笑いの先生。 何だか、そんだけでふっと軽くなって有難かった。
“切る”ことは絶対、周囲の人にとって“悪い”ことであって それまでの我慢や努力は、決して理解してもらえない。 どれだけ泣きながら腕に刃を添えたのか。 その行為自体を判ってと云う気はない。褒められた行為じゃないことくらい判る。 けれど どうして、それまでの我慢をして努力をして 私が生きているのか、生きていかなきゃならないのか 考えてくれたこと、あるんだろうか。 その貴方の云う「馬鹿な真似」をする理由を 考えてくれたこと、あるんだろうか。
嫌なことの多い世の中やけど…と云いながら、消毒を施す先生。 この程度の傷、自業自得だと、放り出せばいいものを。 外科医も、精神科医も。 この人たちは、あたしのように甘ったれてなんかいない。 殺すなら、あたしにも出来るんだろう。 この人たちは、あたしが出来なくて、いちばんやりたいことをしている。 この人たちは誰かを、助けることが出来る。
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