東日本大震災の日から5年ですか...

あの頃私は 若い頃からのご縁で繋がっていた遠方の病院に 月に数日夜勤のパートで通っていた。

その日は夜勤で電車から降りてバスに乗り換える直前にいきなり道路が波打ったのだ。
大きい揺れだったと思ったけれどバスは時間通りに駅を出た。気になったのは運転席から聞こえる無線の声... それでも無事に勤務先に到着。

病棟は同僚達が落ち着かない雰囲気で動き回っていたけれど、特に騒ぎにはなっていなかった。

そのうち病室のテレビで地震関係のニュースが次々放送され、横浜市内の映像を観て改めて驚いた。

「 あなた明日帰れるの？」って心配してくれた人も居たけれど、本音は今直ぐにでも帰りたい。
しかし だからといって急に夜勤を代わってくれる人は居ない。遠かろうが近かろうがこんな時に帰りたいのは皆同じ。

ゴルバ様とは電話連絡が取れ、住まいの中もぶんちょ達も大した事はないと聞いてとりあえず安心した。

今夜は夜勤をするしかない... 明日は 明日どうにかなるさ！とその時は諦めた。

その晩テレビは病室から撤去された。患者さまに映像で不安を与えてはいけないし、テレビが倒れても危険という指示で。
ナースセンター前の廊下の隅に一台だけテレビを置いてその晩の情報を観ていた。


消燈後、心配して理事長が 明日は出来るだけ行ける手段を使って帰りなさいと。
そしてもしも途中で泊る事になったらこれを使いなさい... と、現金を持たせてくれた。

次の日は東海道線は止まっていたけど新幹線はまだ動いていて、三島から新横浜、新横浜から市営地下鉄（いつもは大船から根岸線に乗り換えていた）
通勤には使わない電車に乗り、最後に降りた上大岡近くの市営地下鉄の駅迄ゴルバ様に車で迎えに来て貰い倍時間も遠回りして確か15時過ぎに帰り着いたのだった。

まだスマホなんて持ってなくて、バッテリーが無くなるので電話も必要以上使わずに、ゴルバ様が家のネットで運行情報を調べてメールを送ってくれた。


これは 自分が大変だった... という事を思い出したいのではなく...

自分の記憶を思い返す事で、その時 その時間に 被災地で起きていた事を少しでもリアルに感じられればと思って。




今日は代休、小雨が降ったりやんだり... みぞれでも降りそうな天気で冷える。
風邪と腰痛が良い感じになって来たのに、一昨日の夜勤で無理があったのか少し又体調逆戻り。＾＾；

今日は明日の勤務に備えて家に籠って過ごしていたので、テレビで被災地の5年目の番組を色々観ていたのだけれど...
やっぱり良い事も悪い事も... 5年が経ったって まだまだ簡単な事じゃない。
それでも人は生きていかねばならなくて... 生きているって強いことだ。


様々な現状や思いを知れば知る程、私はこういう事にどんな言葉を選んでよいのかわからない。


出来るのは、今 こうして普通過ぎる程の生活ができている事を何時も感謝して過ごす事だと思った。






結絃さん「 21歳の思い」番組の中での最後に語っていた言葉。

『 僕たちは生きている人間だからこそ、命を全うして 亡くなった方々 または もっと今辛い思いをしている方々に対して
胸張って生きれる様な生き方しなきゃいけないなって、強く思ってます。 』

この人は、現役選手を終えた 将来 に どんな事をしてくれるのか... ほんと 頼もしく思う。


◆ 2016 0307 ‘’被災地訪問‘’続けるワケ ２１歳の‘’覚悟‘’ （ ← リンクこちら ）
◇ 投稿者：yuzupino 様 - dailymotion からお借りしました - m（_*_）m

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