semi-sweet-chocolate

 

 

カロリーメイト - 2004年11月04日(木)

チューしたことも覚えてないのね!?


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アメリカの大統領選挙、結局ブッシュが勝ちましたね。
ここまで国民が二極化しちゃって、いいのかしら。
日本の野党と与党みたいだ。

この間書いたバランスについて。
たまたま最近知り合った人が、ものすごくバランスの悪い人で、
ちょっとまた考えたんだけど。


人間には二つのタイプがあって、
それは「頭がいい人」と「賢い人」に分かれる。
「頭がいい人」はとてつもなく学力が高かったり、感性が超人的だったりしても、
生きていくのが下手で、自分の頭の使い方を間違えていることが多い。
ものすごくいいパソコン(頭脳)を持っているのに、使い余している感じだ。
バランスが悪いのである。
「賢い人」はまあ勉強とかは置いておいて、
人とのやり取りや自分のポジションをよくわきまえられる人。
大したスペックじゃなくても、上手にやりくりしていい使い方をすることが出来る。
賢い人の中には勉強が出来る人もいるけれど、それは生まれもってではなく、
学習方法がいいだけであって、裏でそれなりの努力をしているのだ。
優れたバランス感覚をもっていると言っていいだろう。

世の中の大半は賢い人だ。
そして、賢い人は凡人であり、早足であり、サーフィンがうまい。
つまりは要領が良くて自分勝手なのだ。
それに比べて、頭のいい人は殆どいない。
そして彼らは非凡であり、いつも何かにつまずき、それが何故なのか真剣に考えた挙げ句答えが出ない。
要領が悪くてどこか菩薩のようで、そんな自分が誰なのか考える余裕が無い位常に頭の中に何かが回っている。
賢い人たちに、変人とか言われたり、コミュニケーションが下手で本当の自分を理解してもらえないことが多い。

稀少だという意味ではなく、頭のいい人はもっと人々に愛されるべきだと思っている。
世の中を回すのはきっと、賢い人だけれど、回っている中身を作っているのは頭のいい人たちだから。
賢い人が上手にバランスをとって、世の中を回してあげて、頭のいい人は頑張って理想や信念を貫いていけばいい。
賢い人はバランスをとるのに夢中で、いつか持ち続けていた理想や夢を捨てる時がいつか来る。
頭のいい人は、たとえバランスが悪くても理想を捨てたりしない。
中島信也さんにつられた訳ではないけれど、わたしもやっぱり、理想って言うものは世の中にとって必要だと思う。
だけど、みんながみんな持ち続けられる訳じゃない。
やっぱり限られた、選ばれた理想の持ち主だけしか持ち続けられない。
それが頭のいい人の理想なんじゃないかなと思う。


何を間違えたのか、わたしはそのバランスの悪い友人に、「バランスをとれる人になってね」と言ってしまった。
「うまく生きていって欲しい」という願いを込めた言葉のはずが、頭のいい彼の何かを壊してしまっていないか、すこし心配である。
多分わたしは、「頭のいい人」でも「賢い人」でもない、「愚かな小市民」なのである。





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