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事実はただ奇なり - 2004年10月19日(火)

もう話題がバレンタイン。


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ずっとニュースとかドキュメンタリーを見ているのですが、
人間はすごいなぁと改めて感心しました。

カーナビとか、ETCとか、今自動車はどんどん技術が発達してとても便利に、敏速に、そしてかってに色々やってくれるようになりました。
そのうち自分で運転しなくても何分後かには目的地に着けるような本当の意味での「自動車」が出てくるでしょう。
車の中にはテレビ電話があったり、血圧測ってくれて健康管理してくれたりするような車が100年以内には商品化され、わたしたちの身近になるのも夢物語ではもうないのです。

ロボットと人間がどんどん近付いているように、
車が人間の操作なしで勝手に運転するように、
パソコンの画面からおいしそうな料理の香りが漂うように、
クローンの猫や羊がゲージの中で作られるように、
今まで「それは漫画の世界だよ」と言われ続けて、
なおかつ人々が心のどこかで望んできたことが現実としてひとつずつ、
かなっているのです。
夢が現実になるのは、素晴らしいことだと思います。
だけど、わたしはこの夢がどこまで叶うのか、そして人間がどこまで「理想」としての「夢」を見ることが出来るのか、
ちょっと心配になってきました。

人間は良い部分ばかり持っている訳ではないので、
中には悪い「夢」を持ち続けている人もいるだろうし、
その悪い夢も、みんなが持っている未来に対する理想としての夢と同じように、叶っていくこともあるでしょう。
どこかの誰かがクローンの兵隊を引き連れて核戦争起こして世界征服を目指しちゃったりね。(これはありえない、って否定できないのが既に凄い)
また、今のわたしたちが未来に見る夢は発生したものではなくて、
ある程度昔の人たちが持っていた夢の続きを見ているだけなのでは、と思うことがあります。
全ては科学技術の発達に依存しており、その先が見えないのです。
「こんなことができるようになったらいいな」で終わっているのです。
既に「夢」がただの「欲」や「怠惰」に風化しており、
未知の世界をかいま見ることができるようなロマンが存在しません。
「ロマン」っていうと「それは叶わない夢物語、見てもしょうがないものだよ」と言われてしまいそうですが、
わたしは今、それが一番重要だと思うのです。

無理だと分かっていたり、先が全く見えないことだからこそ広がっていく世界があります。
何百年か前では、人が空を飛ぶことなんて、それこそ夢物語のロマンチスト野郎の思い描くことだったはずです。
多分「ああ、空飛びてぇ。曇って美味しそう」とかつぶやいたら
「何いってんのコイツ、超キモイ」って言われたはずです。
でも、何人もの人が「いや、空も飛べるはず」ってやって、
何の間違いか本当に飛べる日がきちゃった訳ですから。
そんな「絶対叶わないような夢」が、わたしたちに今、あるのでしょうか。
人間の本質的な想像力が試されている気がします。
もしかすると「世界平和」が一番叶わなそうな夢なのかも知れません。
(いいのかな、それで、地球)

夢とか、イメージとか、
人間の頭の中にあって、カタチがあるのかないのかもうはっきりしなくなってきたものっていいなと思いました。
夢は嘘で良いのです。
嘘から真実が生まれるのです。
それが、自分が映像を勉強して学んできたひとつの大きなことです。
そういうのを意識して卒業制作をやりたいなぁ。
(なんか小さくまとめてしまった、結局自分に関することしか興味ないんだねわたし)

あと今日は酒飲んでないです。
酒飲んでてここまで書きたかった。


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