気まぐれ日記

2006年12月19日(火) アレに声かけられた

 髪の長いときはカットモデルを探す美容師に声をかけられ、
 駅前を歩けばやたら手相見の卵(自称)がついてき、
 稀に若いおにーさんがおそらくキャッチ目的で「すいません」と声を掛けてくる…
 都会はおそろしいところです。
 そんな経験を重ねビラ1枚どころかポケットティッシュさえ受け取らないつめた〜い態度を会得してしまった私ですが、昨日とうとう「あの人」にまで声を掛けられてしまいました。


 乗り換えのため、メトロからJR有楽町駅を目指して歩いていた時です。
 改札から改札までの距離はそう遠くはなく、まもなく改札という階段を上り出した直後でした。
 「すいません」
 いつもなら大抵ここで無視して通り過ぎるのですが、声の掛け方がうまかったのか、すっと私の右手側に身を乗り出してきました。
 青いパーカーを着た、見た目はそんなに派手な所のない若い男性。
 一見真面目そうなんだけど、こりゃ"アンケート"か?それとも新手の宗教か…?そんなことを考えたかは定かではありませんが、怪しい人だったらすぐに断って行こうと思った次の瞬間です。


 「こういうものですが」


 見せられたものは、中に金色のエンブレムがついた二つ折りの手帳。
 「今年末警戒で、私服で勤務中なんですが…」
 …はい?!
 突然予想もしなかった人に声を掛けられ、一気に心拍数が上がる私。もちろん捕まるような悪いことはした覚えがありませんが、今は何が法に触れるかわからない世の中、真意がわからず軽くパニック状態に陥りかけます。
 さて、声を掛け、身分証を出し、ご丁寧に何故自分は制服を着用していないのかを説明し、目を白黒させている私をよそに彼はようやく本題を切り出しました。

 「財布やパスケースを手に持って移動すると危ないので、しまった方が…いいですよ」
 …はい?

 彼の視線の先には、バッグと一緒に握られた、高校の時から愛用している黒い革製のパスケースが…

 言うことは それだけか?

 私は「はあ」とかなんとか、その時出来る精一杯の返事をし、当然お礼などはせず、足早に階段を上りました…



 体験後何から感想を述べたらいいか困りました。
 仕事熱心なのはいいですが…それだけならもうちっとスマートにできんかね?(しかも「しまってください」じゃなくて「…方がいいですよ」って…)
 私ってそんなに隙だらけで歩いてるんですかねえ。ちょっと凹むわあ。苦笑…。


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