僕と君と世界の距離を

2004年07月06日(火) 「CASSHERN」

CASSHERNをみた後ヒッキーの「誰かの願いが〜」
を買って聞いていたらも一回見たくなりました。
朝の満員電車で泣いてしまい〜…泣くなよっていう。


実は私、紀里谷さんの手がけたものをほとんど知りません。
宇多田のPVとかあるじゃん!
って言われそうですがそれもほぼ見てないので。
(いや、見てるんだけど見てない/は?)


なので今回のCASSHERNが初対面という感じです。
映画として見づらいとか
とりあえず置いといて(置いとくんだ/笑)
というか置いとかないともったいなーい。
あそこでひっかかったらもったいなーい。
てか好みの問題だと思うので
それはそれでいいと思いますが。

感想はすごく監督のど真ん中のメッセージを
切り抜いた映画だなあ…と。なんだろ。
CASSHERNを見たという知り合いの人にそれを
言ったら「反戦ってこと?」って言われて
え!思いもしなかった!とびっくりしたんですが
そうか…反戦…そうかそのようにも見えるよね。
(ってよく考えたらそのようにしか見えないのかしら)

反戦…というのは妙にしっくりこないです。
いや、それも含まれるのはわかるんだけども。
私はそういう風には受け取らなかった。


「人を、許そう」
ってことなんじゃあないか…と思いました。


憎んだり、愛したり、汚れたり、間違えたり、
慈しんだり、悲しんだり。

人は、生きているだけで何かの犠牲になったり
何かに捕らわれたり、何かを傷つけたり、する。


好きな人ができるだけで、
その人が特別になるだけで、
特別になれなかった人を犠牲にする。

それはほんとうです。事実です。
世界中のみんなを同じだけ
愛することは不可能です。
確実に私は無理です。

それは祈ってもきっと1%も叶わない。
でも、許すことはできるかもしれない。

自分の身に起こることを、
誰かの身に起こることを、
大事なあの人の身に起こることを、
全部を許すことができたならいいのにと。

それならできるかもしれない。
世界の中で、一人一人がもしかしたら
できるかもしれない。

そういう希望を信じる気持ち。
それを祈りたいと思う気持ち。


それを私は笑わない。笑えない。


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