走ったら谷底へ〜走・ら・谷〜
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2004年11月10日(水) 居場所。

というわけでお休みなので、コクーンへ映画を見に行く。結局昨日予告したとおり、「隠し剣 鬼の爪」と「笑の大学」。
さして遠くもないからまぁ1時間も時間見ておけば間に合うだろうとバス旅行に行った両親といつものように高校へ行く弟を送り出し、だるだるしていると時刻は8時15分。確か私は今かけている洗濯が終わったらそれを干して、そして自分の支度をして、9時18分の電車に乗らなくてはいけないんだよね。そうなんだよね。9時8分までには家を出てなくてはいけないんだよね。しかも今、パジャマでなんもやってないんだよね。

いっそげ〜〜♪

と言うわけでギリギリセーフ。電車に乗って降りたはいいものの、実を申せば、コクーンに行くためには乗り換えがあるのです。そしていつでも短絡勝負、そんな私は田舎に住んでいるくせに接続はスムーズだと信じているわけです。

12分待ち。コクーンがさいたま新都心駅からどんくらいの場所にあるかも知らないくせに、到着時間は開店時間を過ぎている。それでいいのか私。

それでよかったらしい。
なんか、間に合ってしまった。と言うわけで1本目、「隠し剣 鬼の爪」。

…涙。
レデースデーだったので周囲はマダムばかりだったのだけど、そのマダム達も手にはハンカチ。パンフレットのインタビューでお松さんが「日本人で良かったと思いました」と観た後の感想を述べておりましたが、まさにそれ。
「たそがれ清兵衛」と同じように、今回の映画も「隠し剣鬼の爪」と「雪明かり」の2作を原作にしているのだけど、藤沢周平の原作でも「雪明かり」の方を読みたくなりました。「隠し剣鬼の爪」はきっとスカッとするんだろうなぁ。隠し剣シリーズ、買っただけでまだ読んでないんだよなぁ。
個人的には田畑智子が可愛らしかったです。そして倍賞千恵子の山形弁が、韓国語みたいでした。スムニダ。

2本目まであと30分。

近くのヨーカドーで「黄昏ロマンス」を買う。スタンプが満杯になる。
嵐を探す。通常版のみ。やはりか。

お昼を食べていないことに気づく。尾道ラーメンを食べる。コクーン内にもCDを売っているところはないものかと思案してみても、時間がない。
と思ったら。
「機械の故障で10分遅れます。」ですって。

そういえば20日に公開される移動図書館ならぬ移動城の扱いがどえらかった。
「前売りの販売日を指定いたします。」
次の水曜休みは24日の予定なのだけど、レデースデーを生かそうと思ったら、12日に前売りで買っておかないと24日に観ることはできないらしい。凄い扱いだ。よって24日は、「オールド・ボーイ」と致す。

というわけで2本目。「笑の大学」。
舞台版をテレビでやっていたので録画したら途中まででビデオが切れていたというカナシイ思い出が蘇る(五右衛門より7倍凄い三十五右衛門という件を一番強く覚えているという始末)この話も、初めてラストを知りました(情けなし)。

ハリウッドならトム・ハンクスなんだろな。西村雅彦のときはそう思わなかったけど(って、西村雅彦版を最後まで観ていないのだけど)。

とりあえず、この2本の映画、全然違うものを扱っているようなのだけど、無理矢理なのか勘違いなのか、ある共通のメッセージを受け取ってしまった気がいたしました。

それが「居場所」。
きっとこの人達は皆、この場所にしかいられないのだろう。
どちらの映画からも、それが受け取れました。
自分の居場所を考えてみる。

映画も終わったので昔の職場(とある独立行政法人)に年末調整用の源泉をお願いに行く。
同じ課だった顔は普通なんだけどなんかタイプなおにーさんを遠くに見かけた。声かけるには距離があったのが、惜しかったものです。走り寄るでもなく。だって静かな職場だし。

源泉をお願いした後、隣の隣の庁舎にある政府刊行物+アルファの書店で、「アンケートにお答え頂きますとボールペンを差し上げます」とあったので答えてみる。日経の本を1冊レジに持っていってついでに渡すと、
「ああ、よその方から頂けるとは」
よそだとーう。よそってなにさあ。そりゃあたしは国家公務員じゃなくて団体準職員だよ。しかしよそってなにさ。なにか、それがあたしの居場所だってのかあ。
一度は受験勉強をしたので、余計火がついてしまうわけです。ボオ。

ちなみに国家公務員のご子息がメンバーにいる嵐のベスト、初回限定版(DVD付き)は、コクーン内の紀伊国屋にありました。ゲットしました。
そこには地元では見かけない「脳病院へまゐります。」も「神様のくれた指」の文庫版も、ちゃんとありました。まだ買ってないけれど。


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hasiratani [MAIL]

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