のぶりんの『まぁべらす!』な日々
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2004年09月02日(木) 何が見えますか?

今日は夕方からのお通夜の為、新高円寺の斎場に行って来ました。のぶりんは同世代の人と比べて結構葬儀に出席していると思うのですが、いつも感じる事があります。人って、死んだ時にどれだけ充実して、人に愛されていたかがわかるんだろうなぁって。多ければ良いってもんでもないけど、結婚式は招待されて行くでしょう?葬儀って、自分の意思で行くよね。付き合いとかもあるだろうけど「忙しくって・・・」でもある程度許されるじゃん?自分は特に故人と面識が無い、先輩の父親や友人の祖父母でも、参列するでしょ?それって、遺族を慰めてあげたいとか、少しでもそばにいてあげたいとか、なにかお手伝い出来る事はないか、なんて、損得抜きの思いが多い気がするんだ。少なくとも、私はいつもそんな思いで参列してます。自分の身内の葬儀の時に、多くの方が来てくれて心から嬉しかったから。

そこに、以前うちの会社に勤務していて、目の病気で退職された方がいらしてました。私は知らない方でしたが、多くの方が挨拶をされてました。帰り道、何人かで飲み会をしたのですが、その方も一緒に来られました。とても朗らかに、久しぶりのみんなと会えた事を喜びながら、楽しく食事をされていきました。美味しそうにお酒を飲み、料理に舌鼓を打っていました。席が離れていたので、多く会話をする事が出来なかったのですが、話題も豊富でその方の周りは、笑いが絶えませんでした。

私は、ちょっと目が不自由程度だと思っていたのですが、後で知ったのですが、その方は全盲だったそうです。

あの朗らかさは、どこから生まれるのでしょう?「頑張ろう」とか「人のためを想って」なんて建前ではない、その方の暖かさを感じました。きっとあの方にはちゃんと見えているんでしょうね、周りが。私達の目には見えないものも含めて。見えるから見えないもの、見えないから見えるもの・・・。私は今、何を見ているんだろう?何を見ようとしているんだろう?

とても素敵な方に出会えました。また会いたいと思います。今日はとても暖かい気持ちになれました。これも、先輩と先輩のお父様のお陰かな(^^ゞ


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