スイス日記
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2004年11月06日(土) 女のエロについて

オカズになるものはあってもオカズがない!!
女として生まれて不便なことはたくさんあるけども、これもその一つだと思う。

例えば、山田詠美の小説。
ほとんどのものはそれはそれは文章が流れるように奇麗で、いっつもウットリするんですけど、いくつかの小説はオカズになります。ソウルミュージックラバーズオンリーの中に入ってる短編の、お父さんの恋人(継母)と高校生の息子のSexとか、カンバスの棺の中に入ってる短編で、恋人以外の男に惹かれてしまって、それをさますためにSexをする話だとか、すごくイイです(今風に言うなら、萌えです。←用法まちがってるかも?)
でも、やっぱり、山田詠美の小説は、あのきれいな日本語の文章を楽しむものであって、オカズではありません。

例えば、内田春菊の漫画(小説は私にはオカズにならない。)。あれもオカズにできるけど、やっぱりそういうのを目的にしてるものではないと思う。

日本にいた時は、定期的にKissとかヤングユーとか高校生以上ぐらい?を対象にした少女漫画も買ってたけど、もちろんSex描写はあるけども、描くのは人間関係とか恋愛であって、エロではないし。だからといって、コンビニでレディコミを買う勇気は私にはなかった・・・。←あまりにもなんかおばさんくさくて。レディコミって。(レディコミは唯一の女のためのオカズそのものなのかも。でもあんまり読んだことないから、実はよくわからない。)

最近は、”女のための”みたいなのがつく官能小説とかも売っている。
一度、海外の女性作家がコラボして書いた女のための官能小説を訳した本、スロウハンドっていうのを読んだことがあるが、これも何か違うと思った。
”女のための”がつくと、要するに、ただのSex描写を含んだ小説+私は自分からSexをしたかったわけではないのよという言い訳がつく(例えば、好みの男にレイプされるとか)だけである。こんなの意味がわからない。

結構有名な女の人が経営している女のためのアダルトグッズショップのHPがある。そこはコラムもいくつかおもしろくて、よく見にいくし、グッズもいいなあー(注文したことないけど)と思うけど、オカズ系には弱い。経営者本人が、私は体育会系なノリでオカズがいらないんですと言っているので、あまりそっち系には興味ないのかも。いくつか、女のためのエロピデオみたいなのも売ってるけど、50歳の義母と婿みたいなシチュエーションは男用の反対を作っただけでちょっと萎えてしまう。見たら面白いのかもしれないけど。

でも、世の中にはエロピデオもエロ小説もインターネットだってなんだってある。
スイスでは金曜の夜12時ぐらいからえんえんちょっとソフトなエロビデオみたいなのを流してるテレビのチャンネルがあるが、あんまり面白くない。私が望んでるのは男の視点ではなく女の視点だから。

例えば、「失楽園」。ブームになった時、私も買って読みました。あれを読んで思ったのは、この男、女に騙されてるよ。ということでした。もちろん、女は恋愛を続けたいので、無意識にそういう演技(感じてる演技)をしてるんだけど、でも、やっぱりあれは演技だと思う。渡辺淳一、彼は、「解剖学的女性論」とかっていうとんでもないエッセイ?(女はなめくじとおんなじぐらい下等とかって書いてある。)も書いてるけど、でも、昔の小説は切なくて、私は結構好きなのも多い。でも、「失楽園」を読んで思ったのは、年取るとボケるのね・・・ということだった。

インターネット上には、俺はいっぱい遊んだぜーみたいなおやじがどうやったら女が喜ぶかみたいなことをえんえんと書いてるページがいっぱいある。でも、それを読んでて、うーん、ほんとにこれで喜ぶのー?っていっつも私はギモンでいっぱいになってしまう。
よくよく読んでみると、そういうページをつくっているおやじの相手というのはプロ。それじゃあ、なんの参考にもならないと思うんだけど。だって、プロだったら、客のおやじがすごいテクを持ってると思わせてなんぼの世界でしょ?

男の人が書いたエロ小説というのはいっつもポイントが違うと思ってしまう。これでは女は喜ばない。私はただ、ポイントを外さないオカズが欲しいだけなのに、これがなかなか難しい。でも、昨日、ドンピシャのページを見つけてしまったのです!!
って、何をしてるんだか。←ちょっと現実逃避ぎみの今日この頃。


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