泡沫の記
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2004年08月21日(土) 恋のためらい


いいな、と思える男性に出会ってしまった。
私は惚れっぽいが、具体的に彼のどこを惹かれたのか
うまく言葉にまとめることができない。
好きになったと思った瞬間、人は理屈などない恋に落ちる。
「好きなタイプは、具体的に好きになった人のタイプ」と
思うことと一緒。
私も彼も、まだ相手のことを少ししか知らないし見ていない。
彼の方も、最低1年ぐらい付き合ってみないと判断できないと
言う。(仮に、それまで友達みたいな関係が続いたとして)

私は相手にのめり込む性分なので、多分男はそういう私と
付き合うのはかなり煩わしいと思うはず。いままでの人生で
そういうことはかなりの率であった。
私に出来るのは、自分の気持ちは伝えた上で
あとは、なるべく我が儘を言わない、しつこくしないという
ことを自分に稼すことだろう。

彼にはいまでも、遠距離恋愛になってとりあえず2年後まで
いったん、別れた(けじめをつけた)彼女がいる。
多分彼は、彼女を越えるような女性でなければ、
本当の意味で彼女を諦めることは、ないだろう。
別れた原因は、遠距離では寂しいしメールの返事も
毎日欲しいと思う彼女の方から、言い出したことらしい。
女は、恋をするとそれが全てと思える存在になるので
どうしても、自分の気持ちのテンションと同じか、それに近い物を
無意識にも相手に求めてしまい、結果「なぜ?私のことを
好きなんじゃないの?」という結論に至ってしまう。

男のそれは、自分の全てというより、どんなに好きでも
それは生活の一部にすぎないのだ。

それらは、考え方の相違であって、それは恋愛的に
成り立たないということではないと思う。
どちらかが妥協というより、折半案を見いだす努力をお互いが
すべきであり、どちらかが犠牲を強いられるような関係は
多分長続きしない。

・・・という理屈はわかるつもりだが、やっぱり先に惚れた方が
弱いのよね。

私も好きだという気持ちは大切にしたいと思うけれども
自分の幸せ(感情)の決定権を相手にゆだねるような
愚かな(自分勝手で卑怯な)ことはしないように、
頭のどこかでしっかりブレーキをかけなければ、私のような女は
ずるずると気持ちが未練たらしくなってしまう。

いくつになっても、恋愛は難しいと思うし、またいくつになっても
思いがけない出会いも、ふとしたことであるものだな。

不毛な片思いにも疲れていたが、彼との出会いは
すくなからず衝撃的だった。
まだ若くて青いくせに、妙に苦労人(だと見えた)で
価値観のハッキリしている人。それに何より嘘がきらいな人。
私は、こんな年下に「ばか」とか「とろい」と半分冗談でも
言われたのは初めてであり、それがちょっとした新鮮なショックでも
あった。私も彼には、変な隠し事や嘘は言わないつもりだ。
彼は、まずは不定期ながら(それは彼の事情)また会ってもいいし
寂しいならメールをくれればいいと言った。

過度な期待はすべきではないが、恋愛に飢えていた感のある
私には、会っている時はお互いが必要な存在になれれば
いいなと思う。それ以上でもそれ以下でもない。

そして、縁がなかったらそれはそういう運命だったのだ。





波ちどり |MAIL

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