オレンジの映画日記
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2005年02月10日(木) 【クロッシングガード】1996年/アメリカ


監督:ショーン・ペン
出演:ジャック・ニコルソン      フレディ
   デイヴィッド・モース      ジョン

ショーン・ペンの監督作品の2作目。娘を交通事故で亡くし人生の
歯車が狂ってしまった父親と加害者の男、それぞれの苦悩を描いた
人間ドラマ。

娘のエミリーを交通事故で失ったフレディの頭の中には復習の事し
か頭になく、同じように娘を失った悲しみを持つ家族に向ける愛情
を忘れてしまっていた。一方、6年の刑期を終え温かく家族に迎え
いれられたジョンだったが、自分が犯してしまった罪に深く心に傷
を負っていた。そんなジョンの前にフレディは報復に現れたが、そ
れは未遂に終わってしまう。フレディは「3日後に来る」と殺人予
告を残してその場を立ち去った。フレディとジョン、それぞれが苦
しみの3日間を過ごし、その日はやってきた。。。

見てて思ったのは、どっちかっていうとJ・ニコルソンの方が加害
者で、D・モースの方が被害者みたいだよなぁ。ってこと。中盤ち
ょっとダルい感じもしたけど、3日目となる最後の10分間くらいは
見物。鬼気迫るフレディと逃げるジョン。終にジョンに追いついた
フレディが取った行動。すっごい迫力があった!

前に見た【息子のまなざし】って映画にも子供を亡くした父親が登
場したけど、例えそれが故意ではなかったとしても、自分の子供を
殺した相手を目の前にしたら、殺意を覚えるのは当然だよな。娘を
失ったフレディの狂乱ぶり。ジャック・ニコルソンならではのあの
凶悪さはシャイニングなみ。追ってくんなよあんな顔して。。。

愛する家族を失った苦しみもあるけど、一方、人を殺してしまった
罪を背負って生きていかなければならないジョンの立場を考えると
、その辛さも分かる気がする。自分はもう幸せを望んではいけない
んじゃないかって思えるよな。ジョンって善人だから、一生かかっ
て罪を償っていくんだと思うし、フレディの苦悩も痛いほど、わか
ってたから、最後はあの場所に行ったんだね。


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★は10点満点でオレンジの満足度です。

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