INDEX|past|will
2005年01月13日(木) |
【紅いコーリャン】1989年/中国 |
監督:チャン・イーモウ 出演:チアン・ウェン コン・リー
今や巨匠と呼ばれるチャン・イーモウ監督、あ〜んど、アジアを代 表する名女優となったコン・リーのデビュー作。コン・リー若っ!
1920年代末の山東省。18歳の娘がいやいや嫁いだ先は、造り酒屋 の主(50歳)だった。その嫁入りの輿を担いだ青年と劇的な恋に落 ち、主が殺害されいなくなったことを契機に二人は結ばれることに。 店を継ぎ、娘が賊にさらわれたりのトラブルはあるが、ますますの 繁栄をみる。だが、やがてこの地域にも日本軍は侵略して、豊かな コーリャン畑を荒らし始める…。
なんのこっちゃ?意味がさっぱりわから〜ん!1988年ベルリン国際 映画祭:金熊賞?この年はよっぽど他にいい映画がなかったのか? 確かにデビュー作というだけあって、見る者を圧倒するような勢い と映像力を感じたけど、脚本がおもしろくなーい!!つまんない! 眠い!説得力なし!!!
と、言いたい放題書きまくってしまったけど、この脚本に面白みや 深みを感じる人にぜひ問いたい「どこが?」と。
だって、娘が恋に落ちる青年に何の人間的魅力を感じないんだもー ん。つーか、仕来りで嫁いで3日したら、一度実家に戻る家路の途 中に、この男レイプするんですよ?それとも、あれは同意のもとな の?しかも、娘が酒屋に戻ってきた時には主は死んでいて(青年に 殺されたらしい)、家を酒で清めてる最中に青年は酔っ払って、そ の酔った勢いで、娘を抱いたことを酒屋の使用人達に自慢げに話し て、もうこの娘は俺のもんだって、頭おかしいんじゃないの?で、 なんでそんな男とこの娘は一緒になんのか、さっぱり説明ナッシン グ。青年がいやがらせで酒におしっこいれたら、銘酒が出来ちゃっ たって、そんなアホな・・・ そんなこんなで日本軍が侵攻してきて話は急展開。最終的にはお約 束の虚しさにあふれた話の収束。放置プレイか?
脚本的に細かい設定や説明に時間を費やして、観客がなんも考えな くていいような内容もどうかと思うけど、それにしても、もうちょ っとどうにか説明がなくても納得できるような説得力を持った脚本 にならんのかい。そうじゃないと、凝った映像をただ押し付けした だけの自慰行為になっちゃうと思うんだけどなぁ。。。
今まで見たチャン・イーモウ監督の作品をよくよく振り返ってみる と、幸せ3部作以前の作品は結構ブラック・ユーモアが強い映画が 多い気がするな。
|