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2004年10月25日(月) |
【誰も知らない】2004年/日本 |
監督:是枝裕和 出演:柳樂優弥 明 北浦愛 京子 木村飛影 茂 清水萌々子 ゆき 韓英恵 紗希 YOU 福島けい子
まいったなぁ。感想書こうと思って内容を思い返してたら、涙出て きちゃった。映画の話しじゃないけど、槇原敬之の【僕が一番ほし かったもの】は、とてもいい歌。聞いてて泣きそうになった・・・ いやぁ、正直泣いちゃった。最近ど〜も涙腺が弱い気がすんなぁ。 年かしら。。。いやだわ、いやだわ。
単館上映している所でやっと見れた。この映画は絶対映画館で見た いと思ってたから、見れて本当に良かった。悲しすぎる映画だった 。とてもとてもささやかな幸せを味わう兄弟達の姿が反って画面を にじませた。
母親の代わりに一生懸命に弟達の面倒を見る明だけど、その明だっ てまだ12歳で、本来なら友達と遊んだり、スポーツをしたり、まだ まだ親の加護を受けていて当たり前の年なのに、兄弟で一緒にいた いと思う一心でなんとか大人の力を借りずに生きようとする姿がと ても悲しく思えた。
この映画は実際に起こった事件をモチーフにしているけど、もし、 自分の周りにこの映画のような兄弟達がいたらどうすればいいだろ う。何ができるんだろう。自分の無力感に打ちひしがれる思いだっ た。もし、こんな子供達に気付いたら話しを聞いてあげよう。もっ と目を向けてやらなきゃ。せめて幼い子供が死んでしまうような悲 しい事には絶対にしたくない。
以前、ニュースのインタビューで是枝監督が「この映画を見て観客 は何もできない自分に気付くだろう。だから、見た後に自分には何 ができるか考えてほしい。」みたいな事を言ってた気がする。答え は自分で見つけないといけないんだ。
カメラを通して子供達を見つめる監督の視線が、前に見た【運動靴 と赤い金魚】って作品と似ていた気がしたなぁ。あと、柳樂君の存 在感はすごいね。演技の事とか良くわからないけど、圧倒されちゃ った。
とにかく、本当にいい映画だった。見た後に悲しい気持ちになった けど、それだけじゃなくもっといろんな事を残した映画だった。見 て良かった。
同じ日に【2046】も見たけど、また後日。
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