オレンジの映画日記
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2004年10月18日(月) 【イノセンス】2004年/日本


監督:押井 守
声優:大塚明夫            バトー
   田中敦子            草薙素子
   山寺宏一            トグサ

いやー、日本のアニメーションのレベルはすごい所まで来てるんだ
なぁ、と感心するばかり。次から次へと移り変わる映像美。もはや
アニメの域を越えて、芸術に近い気がした。本作は前作【GHOST IN
THE SHELL 攻殻機動隊】の続編という形で構成されているけど、前
作を見ていなくても十分楽しめる作品だと思う。あと、作品中、難
解な用語が沢山引用されていて戸惑う人もいると思うけど、監督曰
く「流しても平気」といっているようなので、構えずに見ることを
お薦めします。

舞台は近未来の日本。世の中は人々が電脳化され、声を出さずとも
、コンピューター端末を打たなくとも、ネットワークを通じたデジ
タルコミュニケーションが可能になる一方、肉体の機械化も進み、
人とサイボーグ(機械化人間)、ロボット(人形)が共存する、20
32年の日本。魂が希薄になった時代。決してそう遠くない近未来を
舞台に物語の幕が開く。高度に進化した世界では犯罪も凶悪なもの
に。主人公のバトーはそんな犯罪を取り締まる政府直属の機関・公
安九課。通称「攻殻機動隊」に所属している。
 
ある日、少女型の愛玩用ロボットが暴走を起こし、所有者を惨殺す
る事件が発生。「人間のために作られたはずのロボットがなぜ、人
間を襲ったのか」。さっそくバトーは、相棒のトグサと共に捜査に
向かう。電脳ネットワークを駆使して、自分の「脳」を攻撃する“
謎のハッカー”の妨害に苦しみながら、バトーは事件の真相に近づ
いていく。。。

物語の核となっているのは「人間はなぜ、自分の似姿(=人形)を
造ろうとするのか」。身体のほとんどが機械でできているバトーが
自分が人間である証を求めること。自分がロボットではないという
証明。そんな主人公の葛藤を事件を通して描かれていたと思う。魂
や記憶、想いといった形の無い物の大切さを考えさせられる作品で
はないかな。


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