プープーの罠
2012年09月08日(土)

猛暑の春

15年ぶりにひょんなところで旧友と再会した。

卒業以来まったく連絡を取らなかったし
そもそも連絡先を知らなかった。

お互いの近況を聞き合い、
就職先、転職先、そして
「結婚した?彼氏は?」

苦く首を振る私に
彼は軽く

「じゃあ今度デートしよう。」

と言い、別れ際にハグをした。

彼は調子がよく人なつこく、とてもモテる男で、
世界中の女の子全員が自分のことを好きだ
と思ってるのではないかと私は常々思っていた
ので、そんな振る舞いも
全然変わってないなぁ
程度にしか思いはしなかったのだけど

後日、本当に連絡がきて具体的に日程を決めた。
今月下旬の休日。


以来、起き抜けや寝る前に
他愛のないメールがコンスタントに届いて

あれ?もしかして
付き合ってる
ことになってるのだろうか?

自然な成り行きというか、
実に短絡的で打算的
ではある。


学生時代の友人
というものは
戦友
に近い。

人として好き
でも異性として考えた
ことはまるでなかったし、
現時点でも考えられない
のだけれど、


ずっと持ち続けている
子供がほしいという願望、
年齢的なタイムリミット、
かといってそれはパートナーがいないと
一人ではどうにもならないということ、


もうイイトシなので
自然に好きになった人と
自然な流れで結婚して
自然な流れで授かって
などという夢見がちなことは
思い描いてはいないけれど、


婚活パーティーに出てみようか
とか
お見合いでもしてみようか
とか
そういう

見ず知らずの人といきなり
生涯のことを考えよう
と思うよりも遥かに現実的だし、

夢見がちなままおばあちゃんになるよりは…と、
とりあえず肯定も否定もせず曖昧に
それ に付き合っている。

実に短絡的で打算的
ではある。

索引
「プープーの罠」 written by 浅田

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