プープーの罠
2007年01月30日(火)

too late

早稲田君からメールが来た。


なぜ今ごろ?
誕生日のついでに存在を思い出したのか?

今ごろ誘われたって行く気はない。
もっと前に誘われてもそれはきっと変わりなかった
けれど、誘われる、というだけでも相当なストレスになる。

もううんざり。
私はそれを無視した。

次は長い長いメールが来て
やはりイイワケじみていてさらには
書いてるうちに自分に酔って盛り上がってしまったような、
それが私の悪意ある解釈だとしても
早稲田君と私が積みあげた二人の関係と照らし合わせたら
やはり真実味のない偽善的なキレイゴトでしかない。

 あの時は僕が悪かった
 すぐ謝るべきだったのに
 僕はそれすらもできない意気地無しでした


あの時、
とはどの時だろう。

追い返した日?
社員会?
花火?
映画?
旅行の計画?

思い当たり過ぎてどれだか分からない
けれど多分
どれでもないのだろう。
形式上のことだ。定型文みたいなものである。
意味なんてない。

優しく言っても真面目に言っても怒っても泣きわめいても
彼は私の言ってることをひとつとして聞いてはいなかった。

 『今はとにかく会って謝りたい。』


なぜ今さら。

ヨーコさんにモーションをかけてみた
が、反応が薄かったのか?
クリスマスが一人で寂しかったから
バレンタインはそうはなるまいということだろうか?
バレンタインは男は待ち構えるだけでいいからね。
私は返信をする。本当の最後の返信。

 『会う気はありません。』
 『君が許してくれるまで僕は待っています』

許すとは何を?
遅刻と歩きタバコを許容できるように変われと?

最後の最後まで呆れる人だ。
でも憑物が落ちたように
不思議ともう涙は出ない。

たとえ
口だけのメール
だとしてもそれは私の呪いを解いた。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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