プープーの罠
2004年04月26日(月)

雨降って地盤沈下

一晩中 目が腫れないように気遣い、
果たして会社に行けるのだろうか
という感じでしたが、〆切があるので
そうそう休むわけにもいかず、
しかしそんな不安をよそに
仕事をしていれば何ともない。
没頭していたかといえばそうでもない
けれど
要は会えるか会えないか
その「どっちつかず」な感じ
に、私は振り回されていたので
どっちかになったのはいいことである。
たとえそれが
会えない
であるにしろ。

早めに仕事を切り上げ、
開発部のつじさんと飲みに行く。
この人もまた一見気むずかしく
とりつくシマのない雰囲気、
仕事中はうんともすんとも言わないし
にこりとも笑わない。
話しかけても爽快なくらい
シ カ ト
を決め込んでくれたりするのですが、
私はこの手のそういうキャラクターが実に好きであり、
実際のところおしゃべりでおもしろい人だったりする。

間接キッスだな、と言いながら
バイト君の食べさしを頬張る姿はせいぜい大学生。
どちらかと言えばお子さんとの方が年が近いくらい
年齢が離れているけれど、
つじさんはとてもフラットで、
中年独特の変な気負いもないし
かといって若年へのモノオジもせず、
そのまま
という感じ。

つじさんはあっさりさっくりと
客観的なアドバイスをくれる。
むしろあからさまに他人事である。
それでも、変な気休めのないストレートな忠告は
すごくシンプルで良い。

これで私は
主要人物すべての見解を耳にしたわけで
この会社は個々ではデキる人ばかりなのに
どうしてこんなに分散しているのか
とても不思議に思う。

森君は相変わらずガツガツしていたし、
やはりあまりアタマの良くないことを口走っていた。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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