祝日。ちょぴっと寝過ごしたうえに、結局スタートからゴールまで駅伝みちゃったりなんかして、 出遅れたかと思われたけど、これでよかった。 起きると、おもってたよりもカーテンからもれる光があかるくて、音が吸収されたみたいに静かだったことで、まだ雨が降っていないことを知る。なんだ、雨降ってないならもっと早く起きりゃよかった。とも思ったんだけど、これでよかったのだ。導かれた寝坊。
最近出したコタツで存分にだらだらぬくぬくして気が済んでからようやく出かけた。 再び青梅へ。しかもカブで。今週二度目。今日は行くバス来るバス国旗が刺さっていた。
気温は先日とそんなに変わらないか、1、2℃高いくらいのはずなんだけど、 雨が降ってないと、こうも違うのか! と、少し感動したり、調子に乗ったりしている内に早くも薄暗くなる青梅街道。
青梅に着くころには、夜になる前ぎりぎりを踏ん張るかのような深いブルーの空になっていた。 さすがに日が短くて曇ってると、この時刻がやってくるのが早い。 けれど、このブルー、好きなのだ。
目的の素敵展覧会こと、BLUE BACK BLUE 鷺山啓輔展へ。 言葉を先に目にして浮かぶイメージは、たいがいオリジナルからはズレているものだけど、 これは予想外に予想通り合致していて、そして美しかった。ずるいくらいにきれいなブルーだった。 作品をつくるきっかけとなった夢と、実在する風景とが重なり合ったという。 おそらく感じたであろうデジャヴュのような感覚は、今日の空間を通して見事に見る側にもデジャヴュを与えることとなったというわけだ。予想外に予想通りに繋がり、重なり、喚起されたイメージ。――デジャヴュの連鎖、共有。 鷺山さんとも話せて、あったかいコーヒーまでいただいて(バイカーにはほんとにありがたい)、 分厚いポートフォリオも見させてもらい、かなり刺激的かつ素敵な時間を過ごせた。
青梅荻窪間の帰路で雨が降り出した。やっぱりきたか。 けれどもう慣れっこだ(笑) 雨に滲む青梅街道を、素敵ブルーやテールランプの赤が乱反射するアスファルトを、 ひたすら東へと進んだ。
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