昨夜は「東京タワー」を鑑賞。 時間軸の構成が、たぶん映画界では当たり前のテクニックなんだろうけど、上手いっ…!と思った。 時間が過去から未来へと流れてるのは人が決めた時間の概念と小学生の日記なわけで なにかを語るとき、表現するとき、記憶するとき、時間軸は歪んだりバラバラになったり消失したりいろんなカタチをとるんだろう し、それが効果的な演出に繋がってくるのだろうと思う。 主人公の子役がsimさんに似ていて、おもわずテレビ画面を写メる。笑 一般市民、平凡な大衆の例に漏れず、嗚咽交じりで号泣。
さて、日曜日。シフトを代わってもらってでも見にいきたかったバスカメラとカフェカブ。 やっぱり雨が降るんです。ほんっとに雨人(amazing!) (カフェカブ=カフェカブミーティング。ホンダ主催、参加・見学無料のカスタムカブコンテスト) (バスカメラ=サイトシーイングバスカメラ。写真家佐藤時啓のアートプログラム青梅出展作品)
時間的に両方行くのは厳しかったので、おそらくカフェカブは来年もあるだろうと思い、 まずはバスカメラ見に行って、時間が余ったらカブ見に行こう、などと考えた。 甘かった!
バスカメラ=青梅市 カフェカブ=青山
遠かった!ていうか心のどこかでカフェカブ間に合わない気がしてたんだ。 だから、こうなりゃカブは見るもんじゃねえ、乗るもんだ!っていう アホな考えがよぎったのを実行しちまったのがそもそもの敗因! ばかだねえ、、。ばかでしょう、、。
でも行ってよかった。青梅街道を制覇したかいがあった。
光を観るためのバス。バスカメラは移動するカメラそのものです。 走りながら逆さに映る景色を眺めます。未来が前方ではなく、後方からやってきます。/パンフレットより抜粋
バスは、ムサビ行きのバスみたいな普通のバスで驚いた。驚きのあまり、一時間に一本のバスカメラを目の前で見送ってしまった。(あの状況では仕方なかった。)普通のバスに、窓の部分に目貼りしてあって、窓の外側には原宿のデザインフェスタ的なドローイングがしてある。中に入ると通路部分に長さ8メートル程の巨大スクリーンが吊るされている。車内灯を消すと、ほとんど真っ暗になるが、しばらくたつと目が慣れてきてスクリーンに逆さになった景色が浮かび上がる。天気が悪く、光量が少ないせいで、全体的に薄暗く景色が映し出されているのだけど、晴れていると青空は青く、もっと鮮明に景色が映るらしい。 つい、映像の出所はどこだ!と、きょろきょろしてしまったのだが、プロジェクタなどの機械の類いは見当たらない。佐藤さんの説明によると、バス内は、カメラの内部にいるのと同じらしい。両側の目貼りした窓の一部分がレンズとして約5センチ四方の穴があって、そこから外の景色が逆さになってスクリーンに映し出される。 学校の実験でやるような箱に穴あけて作るカメラの原理は知ってはいたけど、やっぱり不思議でしょうがない。
両側の窓からの景色を重ねて写している。景色は逆さなので、進む方向も逆。自分が乗ってるバスの進行方向が逆に感じられてくる。まさに未来は後ろからやってくる。過去はいつも新しく、未来は常に懐かしい。でした。逆さになった景色はjさんのairシリーズを思い出させたし、重なった景色は自分がいつか撮った夜のバスの窓の映り込みの映像と同じおもしろさがありました。バスが右折や左折をするとき、両サイドの景色の変化する速度の違いが、劇的な映像をつくり出すのです。
なにがすごいって、これを実際のバスを走らせてやってしまうのがすごいわ。このおもしろさ、不思議さは、"映像"にしたんでは伝わらないし、たぶんこんな文章読んでもわかんないと思う。笑 百聞は一見にしかず、というかむしろ体験にしかず。実際にバスに乗って、体験させちゃうっていうのが、ほんとにどれだけ威力があることか…。 バスには子どももちらほら乗ってて、すげー!なんだこりゃー!って素直に驚いていて、作者冥利につきるというか、してやったりだったんじゃないかと思う。「展覧会」とかっていう枠をぶち破った表現方法という観点からいっても、私にとって衝撃的な作品になったことは間違いありません。
いやあしかし雨を、私の雨女っぷりをうらみましたね。 ホッカイロを背と腹と両足ポッケ、計4つ スパッツ+ズボンはもちろん、 スキージャケット+上下雨具 という重装備で行ったのに、寒い。 グローブっていうか手袋が弱かった、、! 時間を追うごとに手がかじかんで、ウインカー出して戻すのに一苦労。 あったかくて防水なグローブを買おうと誓いました。 冗談で言ってた覆面マスクも、本気で欲しいと思うほどに顔もかじかんだですよ。
なのに。実は近くで別の素敵展覧会をやってたことを帰ってから知りました。 今度は電車で行こうカナ… 東青梅にカブで着いたときに見えた「東京行き」の青梅線のオレンジのまぶしかったこと… 週間予報をみるまでもなく、たぶん私が行こうとすると、また雨でしょうから…
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