こちらのサイトにポーでの法王に関する儀式などについて詳しく掲載されています。写真も沢山で一読の価値アリです。
今日の葬儀は予想通り全てのポーTV局で放送。音楽や映画チャンネルは何も放送してないです。
バチカンでの様子は日本でもTV中継されてたんでしょうか。 各国首脳人などを細かく映してた西欧ニュース番組と、カトリックの細かな儀式を丁寧に訳付きで放送していたポーが対照的。
わたし自身は次の法王がどうなるとか、どこの国の来賓が誰の隣に座ったとか、この上なくどうでもいい事なんで、ポー番組の方が嬉しい。でも法王の言葉を読み上げられてもポー語じゃわかんないんでEuroNewsに切り替えつつ。
今日の葬儀を観ながら、本当にこれで法王とお別れなのだなぁとしみじみ。 今まで法王と一緒だったという意識は無かったんだけどね。
ニュースで観たり読んだりする限り、やっぱりヨハネパウロの功績がいろいろと取り上げられてる。 シナゴーグに行ったとかカストロに会ったとか東方教会との和解推進とか。 自分を狙撃したテロリストを許す発言もしてたね。
でもね、彼の一番の功績はもっと違うところにあると思う。 ヨハネパウロ2世は私が知ってる唯一の法王なんで、法王ってみんなこうなのか、たまたまヨハネパウロ2世だけがこうなのかは私にはわからないんだけど。 法王って本当に人々に「届いた」人だと思う。(日本語的に言うなら人々の「心に」届いたってところなんだろうけど、わざとらしいというか現実味を欠いた言い回しなんで敢えて英語的表現を直訳。)
法王のスピーチを見たことある? しゃべってる断片じゃなくて、スピーチ全体。 すごく「愛」に溢れた人でしょう。「慈愛」というのか。 偉そうとかスゴイとかじゃなくて、ホントに身近に感じられる。 カトリックからはるか彼方離れた所に居る私ですら「ああこの人は届いてる」と思う。 で、感動してるとジョークとか飛ばしてるし。 法王がジョーク飛ばしてるの観た事ある? すごく人間味があるよね。
遺書には法王にも迷いがあったことや、自分の弱さについて言及してる部分もある。 法王も迷ったんだ〜、そうだよなぁ。 弱かったんだ〜。まぁ当たり前なんだろうけど。 聖なる人と神は違うよなぁ、とか。ボーっと思ったり。
葬儀が終わって、私の中のざわついてた部分がちょっと治まった。私なりにお別れ。 ポー人もみんな、自分たちなりのお別れをしたんでしょう。
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