うわの空日記


ワルシャワに暮らす主婦ゲラッチの日常です。

2004年09月02日(木) 新興宗教に入った友達

ゲラ夫よりも付き合いの長い、高校の親友カシャとその旦那ミハウが新興宗教に入った。
その名も「お子様教」。浦沢直樹の二十世紀少年にインスパイアされたネーミングにしてみました。

「This is the meaning of life!」とか「I've found my path!」とか、正しい宗教家っぽい事を口にしてるから、もう誰が口を出してもこの熱が冷める事は無さそう。
そしてすでに年間31%というちょっとすごい利率で銀行からローン組んでるし。ま、宗教は金がかかるよね。
ちなみにこのローンは子育て費用。
ミハウの両親が引っ越したのも、孫の為に使える現金が欲しかったから。

要するに、カシャが子ども産んでからちょっと2人ヘン、って話なんだけどさ。
赤ちゃんに向かって30歳のいい大人が”常に”「あばばばば〜〜〜!」とか言ってるのはまぁきっとどこの親もそういうモンなんだろうし、理解できなくも無いんだけど。

とにかく子どもの話しかしない!
100%子どもの話。
サッカーの事も、PCの事も、料理の事も、仕事の事も、最近読んだ本とか映画の話とか、とにかく全然できない。

カシャは帝王切開だったんだけど、自然分娩だと赤ちゃんの頭が引き伸ばされるとか鎖骨がひっかかって折れる(と言っても骨としてまだ完成してないから痛みの無いまま治るらしい?良く知らんのだが。)とかいろんなComplicationがあるから帝王切開にして良かった〜。なんて話を延々と。
手の指やら足の爪の形を指してどっちに似てるかなんて話をそれこそ数時間も。

カシャはその小さい爪を切る際に手元が狂って赤ちゃんの指先から血が出たらしいんだけど、それが原因で数時間泣いてたらしいし。赤ちゃんがじゃないよ、カシャが泣いてたの。

そして極めつけ。育児休暇が終わったら職場復帰を考えるカシャに対してミハウが一言。
「こどもがある程度大きくなるまでは、自分が無給休暇を取る。」
どうしてもどうしても保育園にもベビーシッターにも実母にも任せたく無いんだって、子育て。

やっぱりこれはもう宗教の域に達してると思う。


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