「時」の記憶/BY.Yuzuki
過去未来


2004年08月30日(月) 心の中の思い出たち

今日はとても忙しい一日だった

朝11時に家を出てから19時半まで帰らなかったんです

祖父が8月の22日に肺炎を起こして入院したのですが
入院してる病院が結構遠いんです。

車でだと、25分くらいで、電車だと、バスも乗って1時間弱・・・
祖母は毎日、病院へ行ってるんですが、足がないと、電車・・・

85歳の小さな祖母(ほんと小さいおばあちゃんなの。150cmないの)は、本当に頑張ってるんです

祖母の子供(つまり、私の母や、母の弟)がいる時は、なるべく車で送迎してるんですが
今日は私の父が休みなので送迎してあげることに。

私と息子も暇なので一緒に付き添う事にしたんです。

先日、旦那が休みの時にお見舞いに行ったとき、祖父は気持ち良さそうに
寝てたので、起こさずにお花を置いて帰ってきたので

今日はちゃんと会えて嬉しかった。

祖父もすごく喜んでくれた。手をぎゅっとにぎって、か細い声で
この間のように一生懸命私に話しかけてくれる・・・

今日は泣かなかった
・・・本当は胸がキューンとして、今にも涙があふれそうだったんだけど・・・
頑張ったよ。

そして、検査がなかなか始まらなくて、時間が経つごとに息子の機嫌が悪くなり・・・(><)

祖父はお昼寝・・・


15時・・・一度帰ることにした。

その後、結局17時に私が一人で病院まで母と祖母を迎えに行った。

皆、クタクタだった。
でも、おじいちゃんは・・・・・・・
もっとしんどいと思う・・・

母が先生に
「もう癌がかなり進行していてもういつ駄目になるかわかりません・・・」
と告げられたらしく・・・

祖母は、祖父が「癌」だという事を知らないんです・・・

だけど、もう限界だという事もなんとなくわかっていて
泣いたり、笑ったり・・・・


受け入れる覚悟・・・

少しずつできつつあるけど・・・・

まだ怖い。
もう少しだけ・・・待ってください!!って言いたい。


たくさんの思い出があふれだすようにキラキラ輝いて見える・・・
写真にも残っていない思い出も、私の心の中に鮮やかに残ってる・・・
それは、まるで昨日のことのように。


でも祖父は「もう頑張りたくない・・・」とつぶやいた・・・

誰よりも本人が一番<受け入れる覚悟>が出来てるのかもしれない・・・



少し前後するけど・・・・

私が旦那と花を置いて帰った次の日、祖母から電話があった。
涙声でこう言ってた。

「おじいちゃんがね、昨日は眠れなくて苦しくて”あっちを向いていた”(あの世)
でも、今朝起きたら気分がよくて今日は”こっちに戻ってきた”(この世)
ってゆうてたんよ。柚月ちゃんが残してくれてたメモを自分で読んだんよ。
それで綺麗な花が置いてあって、すごく喜んでたよ。ありがとうね。
”起こしてくれたらよかった”、”逢いたかった”って言ってたけどね・・・」
って。
「また病院お見舞いに行くからね!」って言った。

今日、その約束を果たせてよかった。本当によかった。
逢えるチャンスがある限り逢いに行こうって思った。



柚月