「時」の記憶/BY.Yuzuki
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今日はとても忙しい一日だった
朝11時に家を出てから19時半まで帰らなかったんです
祖父が8月の22日に肺炎を起こして入院したのですが 入院してる病院が結構遠いんです。
車でだと、25分くらいで、電車だと、バスも乗って1時間弱・・・ 祖母は毎日、病院へ行ってるんですが、足がないと、電車・・・
85歳の小さな祖母(ほんと小さいおばあちゃんなの。150cmないの)は、本当に頑張ってるんです
祖母の子供(つまり、私の母や、母の弟)がいる時は、なるべく車で送迎してるんですが 今日は私の父が休みなので送迎してあげることに。
私と息子も暇なので一緒に付き添う事にしたんです。
先日、旦那が休みの時にお見舞いに行ったとき、祖父は気持ち良さそうに 寝てたので、起こさずにお花を置いて帰ってきたので
今日はちゃんと会えて嬉しかった。
祖父もすごく喜んでくれた。手をぎゅっとにぎって、か細い声で この間のように一生懸命私に話しかけてくれる・・・
今日は泣かなかった ・・・本当は胸がキューンとして、今にも涙があふれそうだったんだけど・・・ 頑張ったよ。
そして、検査がなかなか始まらなくて、時間が経つごとに息子の機嫌が悪くなり・・・(><)
祖父はお昼寝・・・
15時・・・一度帰ることにした。
その後、結局17時に私が一人で病院まで母と祖母を迎えに行った。
皆、クタクタだった。 でも、おじいちゃんは・・・・・・・ もっとしんどいと思う・・・
母が先生に 「もう癌がかなり進行していてもういつ駄目になるかわかりません・・・」 と告げられたらしく・・・
祖母は、祖父が「癌」だという事を知らないんです・・・
だけど、もう限界だという事もなんとなくわかっていて 泣いたり、笑ったり・・・・
受け入れる覚悟・・・
少しずつできつつあるけど・・・・
まだ怖い。 もう少しだけ・・・待ってください!!って言いたい。
たくさんの思い出があふれだすようにキラキラ輝いて見える・・・ 写真にも残っていない思い出も、私の心の中に鮮やかに残ってる・・・ それは、まるで昨日のことのように。
でも祖父は「もう頑張りたくない・・・」とつぶやいた・・・
誰よりも本人が一番<受け入れる覚悟>が出来てるのかもしれない・・・
少し前後するけど・・・・
私が旦那と花を置いて帰った次の日、祖母から電話があった。 涙声でこう言ってた。
「おじいちゃんがね、昨日は眠れなくて苦しくて”あっちを向いていた”(あの世) でも、今朝起きたら気分がよくて今日は”こっちに戻ってきた”(この世) ってゆうてたんよ。柚月ちゃんが残してくれてたメモを自分で読んだんよ。 それで綺麗な花が置いてあって、すごく喜んでたよ。ありがとうね。 ”起こしてくれたらよかった”、”逢いたかった”って言ってたけどね・・・」 って。 「また病院お見舞いに行くからね!」って言った。
今日、その約束を果たせてよかった。本当によかった。 逢えるチャンスがある限り逢いに行こうって思った。
柚月
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