2004年06月20日(日) とても優しい物語。

ここ数日、無我夢中で読んでいた小説のシリーズを、先程読み終えました。
凄く優しくて、切なくて…………萌えが沢山あって……………。
いっやもう正直ここまで私の萌えセンサーに反応するとは思わなくて!!!凄いのよ!!
萌えのツボを突つかれまくりでした。読んでる途中に何回も悶えました。
一体どうしろというのだ!!!って感じで……あーもー……読み終わった事が嬉しいような切ないような……うん、切ない。
もっともっと沢山読みたかった。彼等に会いたかった。沢山の人の物語りの中で、彼等が成長していくのを楽しみながら、でも寂しくなりながら読んでいたかった!!
大好きな物語りが終わってしまうと言うのは、矢張り切ないですな。読めた事の嬉しさもあるんだけど、本当に切ない。
って事で読んでた本。
「青空の卵」
「仔羊の巣」
「動物園の鳥」
著:坂木司さん
「ひきこもり探偵シリーズ」とか呼ばれてる(らしい)このシリーズ。探偵、って事で一応推理物なんだけど、ミステリではなくて、人が死なないし、底にあるのは人間関係の優しくて切ない話なので、読後感がほんのりとしてて凄く良い。
主人公の青年「坂木司」がこれまた物凄い良い人で!!どうしようも無いくらい良い人で。本人は結構自分の事「卑しい」とか言ってますが、君が卑しい人だったら私なんて……と思えてくる程良い人です。
そしてもう一人の主人公「鳥井真一」。こっちがひきこもりで探偵なんですが、もうどうしたら良いんだ!!ってくらいに可愛くてどうしましょう。真面目に可愛いよ。ひきこもりでも良いから可愛いよ。(可愛さとひきこもりはあんまり関係ないよね)
口は悪いし態度も悪いんだけど、過去にあったほにゃららのせいでひきこもりになっちゃって、またほにゃららの時に唯一手を差し伸べてくれた坂木にすりこみのごとく懐いてるっつーかなんか違うけど世界に坂木しかいないっていうか、坂木教の熱烈な信者になってしまってる状態。
坂木がいなけりゃ外に出ないし人と関わろうとしないし、坂木が泣けば鳥井も泣く。そんな感じ。
で、坂木は坂木で、鳥井を世間に出したいんだけど心の中ではそんな事したくなくて、このままの関係でいたいけどやっぱそれじゃ駄目だ!って思ってて、鳥井と他の人を関わらせようとして色んな人を連れてきたりする。そこに些細な事件があるんですよね。
すっごい深い友情とみせかけた依存関係の青年達の物語りです(笑)
多分作者が女性で、狙ってるのかな?って所もあるんですが、(作者が男性で、それでこんな男達の話書いてたらそれはそれで素敵だ)主人公達だけじゃなくて、出てくる他の人物も、凄く良い味を持ってる。
だから全然普通に読めるし、物語りも悲しいけど暖かいものが流れていて、それでいて現代の問題も含んでて……まぁそこらへんの捉え方は読んでて人それぞれ。
私は、色々と痛い事を突き付けられて、目を背けたくなる言葉が沢山あったけど、まぁ真実だしねー…と思って、だったらこれからはなるべく気を付けよう、って思った。いきなり変わるのは難しいけど。
でも一番に目がいってしまうのは坂木と鳥井です。一見鳥井が坂木に依存しまくってるのかと思うけど、坂木の方もかなり鳥井に依存してて。ぶっちゃけ鳥井×坂木かと思ったら坂木×鳥居で!!!(爆)(いやそういう関係じゃないんですが)
依存の関係が好きな私にとっては本当に読んでて身悶えする話です。
だからまぁ……関係が進展したり二人が成長していくのは悲しかったりするんですが(笑)それでも最後は納得のいく終わり方だったし、もしかすると続きもあるかも…との事なので、それを楽しみに待とうかと思います。
こうやって、大好きな小説が増えていくのが嬉しい。読んでる時の楽しさは、創作でも、本当の気持ちだし。
と、書きたかった事書けて満足!
実写セラムンの感想とか(沢井ちゃんが凄かった。鳥肌立った)アニ鋼の感想とか(ウィンリィが可哀想で仕方無い…)あるんですが、また……。
なんで眠さと戦ってまでこんな長文書いてるんだろう。萌えって恐い。


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逢樹 ひろ [MAIL]