彼がいるから



 もう泣かないで。

また私の悪い病気が始まって、PCを起動せず
に携帯から彼に長文のメールを送った。
どうなっているのかわからない彼の現状。
見えてこない未来と私のいる環境。
またなの?と、もういやだの気持ち。

私の話を聞いて、その通りだと頷き、今すぐにはどうする
こともできないけれど、足場を作ろうと努力していること。
なかなか思うようにいかないけれど、二人の生活のために
考え動いていること。
彼の話を聞き、ようやく落ち着いた。

久しぶりにこの2日、彼と長時間話せた。
他愛ないおしゃべりが、どれだけ元気になるか忘れていた。
右手首をまわすとコキコキ音がする。
 どんなふうにマウスを持ってる?
彼は自分がどんなふうにマウスを持つのか教えてくれた。
よくわからずにいたら、写真を撮って送ってくれた。
遠く離れた場所にいる、それでも今現在の彼の腕と手。

声を聞き、冗談を言い合い、彼の手を見て
私が笑えるのは、彼がいるからこそだと思った。

2005年09月29日(木)

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