出会いは必然にしてサダメなり
なんでやたらと「出会い」や「出会う」って使いたがるの?
 「知り合った」「知り合う」でいいじゃない。
 
彼の呆れたような一言に、なるほどねと思った。

 その二人の関係に重みを持たせたいからじゃない?
 もしくは、特別な意味を持たせたい願望の現われ。

とりあえず答えたけれど、彼の言い分はわかる。
ネット上には、自分の書いた言葉に酔う人が多い。
私もよく使っていた。

「出会い系」という言葉が広まったせいかもしれない。
どんな系統だろう?と誰も疑問は持たない。
系、流、風と最後につければ、詳細はぴんと来なくても
なんとなく雰囲気は掴める。

知人、友人、恋人と段階があるとすれば、
「私たちは知り合ったのよ」より、「私たちは出会ったのよ」のほうが、
特別な何かが存在したように思えるし、公言出来る。

男性は上手だ。
女性に近づくのに、甘ったるい女性の好きそうな言葉を並べる。
本音は他にあっても、恋なんだよと思わせる。
テレビドラマのような展開を夢見る女性が、日本国中に溢れているみたい。


男の子を持つ母親なら、少しはわかる。
戦闘ものや、ケンカやモノを集めたがる男の子が
大きくなっても、ロマンティックにはならない。

ところが生活がかかってくると、女性のほうが計算高い。
計算高さを隠し切れない。
「出会い」「必然」「運命」などの言葉を大安売りするのにね。
夢見る夢子ちゃんの頭には、いつも電卓があるようだ。

2005年06月13日(月)

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