これからの思い出を
最近、PCで昔の映画を観ている。
「雨に歌えば」
有名な「Sing in the rain」のシーンは、感動した。
ドタバタコメディでなく、スマートなコメディだと思った。
ミュージカル仕立てなので、好きでないと延々と続く歌のシーンは疲れる。
彼は、「突然、脈絡無しに歌いだすから嫌い」だそう。
「陽のあたる場所」も初めて。
エリザベス・テイラーが、とても美しい。
だけど、お話的には安易かな。
最後どんでん返しがあるとか、もう少し捻りがほしかった。
彼と観たいのは、「スターウォーズ」の最新作だけど、
私はシリーズをちゃんと観ていない。
最初のレーアオーガナ姫のブサイクさに幻滅したから。
彼に話すと笑っていた。
順を追って観ないと、話がわからないと言う。
彼と別れる前の2年半、私たちは何も話していなかった気がする。
話していたけれど、振り返れば深刻な話が多かった。
楽しい話や笑い合うことが少なかった。
彼は「やり直す」のではなく、最初から始めようと言っていた。
本当にその通りだと思う。
映画、音楽、テレビ。
別れる前、何を話題にしても、彼が嫌味を言っていると感じた。
この曲は、ようの青春時代?と聞かれたとき、
私は中学から洋楽が好きで、歌謡曲なんて興味なかったと答えた。
自分は生まれてまもない頃だと言われるのが腹立たしかった。
先日、尾道を舞台にした映画の話になった。
原田知世の「時をかける少女」だったかなと言うと
わからないけど、「戦国自衛隊」の記憶もほとんどないからと言われた。
今調べると、「時をかける少女」が映画化されたのは22年前。
私はもっと以前に、筒井康隆の原作を読み、NHKのドラマ化を観ている。
こんな話をしても、平気になった。
彼と過去の、ある時代を共有することはできない。
彼が子供だった頃、私は大人になっていた。
彼が大人になった頃、私は既に大人だった。
年齢の差はいつまでも続くけれど、これから共有するものは増えていく。
それでいいと思えるようになった。
彼は思い出をたくさん作ろうと言う。
思い出を作るために付き合ってるのかと、
斜に構えた受け取り方をしていたけれど、
そうではないと気づいた。
2005年06月11日(土)
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