透明人間
3週間にわたる強度のストレスのせいで
胃が悲鳴を上げている。
この2年減らなかった体重は、1週間を過ぎたあたりで
徐々に減りだした。
昨夜は、このトラブル最後のケンカを彼とした。
私が一方的にまくしたてた。
彼が送った謝罪に対して、今まで溜めていたものが噴出した。
あなた、何様のつもり?
この言葉、100回プレゼントするわ。
途中、ついていけないと思ったと言われ、
私は巻き込まれた被害者だと罵った。
絶対に逃さない、最後まで責任を取れと迫った。
私が納得するまで話そうと言われた。
彼が私の凄まじい面を見るのは、初めてのことだと思う。
子供の頃からそうだったし、歳を重ねても治まらない。
きっと死ぬまでこの激しさは続く。
彼に告げた。
鉄砲玉のように、飛び出そうとすると引き止める。
私はあなたの付属品じゃない。所有物でもない。
そうじゃなくて、心配してる。
早く一緒に暮らせるようにしないと、危ないな。
こんなふうなことをされるなら、私はこのままでいい。
離れてるほうが監視されなくていい。
少し落ち着いたとき、彼に言った。
私は透明人間になりたい。
なってどうするの?
数年前から興味があったの。
彼は笑いながら、自分で勉強しなさいと言った。
彼ができるかどうか試してくれた。
時間を見て。今、23:06。どう?
半分見えてるよ。
じゃあ、これは?
23:12。全く見えない・・・
彼は普段は消えたりしない。
消える必要なんてないよ、普通にしていればいい。
どうして知りたいの?
好奇心旺盛なの。
透明人間には、なかなかなれない。
2005年06月07日(火)
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