不思議な絵本


気になっているのに、普段は全く忘れているもの。
見るたびに欲しくなるのに、欲しいのは見たときだけ。
以前書いたのは、ドールハウス。

子供の頃、叔父の書棚に、サンテグジュベリの
星の王子さまの絵本があった。
度々、部屋に忍び込んでは眺めていた。
眺めるたびに、変な絵本だと思った。
なのに、また見てしまう気になるものだった。
絵本なのだと思い込んだまま大人になった。

ニュースで、2005年1月を以って日本での著作権が
切れたと知った。
ただし、日本語訳「星の王子さま」の著作権(翻訳著作権)は、2027年12月31日まで続くそうだ。
知ったときは、今度こそ読んでみようと思った。
そしてまた忘れた。

4日前、Amazonギフト券を手に入れた。
これを何に使うかサイトを見た。
DVD、文庫本、しゃれた文房具、皮製のブックカバー。
本当に欲しい物が浮かばない。
有効期限は、まだ先だからと諦めかけた寸前に思い出し
サン=テグジュペリ、 内藤 濯訳『星の王子さま』を
注文した。

ネットで調べると
「星の王子さま」は、A・ドゥ・サン=テグジュペリの
「Le Petit Prince」 という作品を、
内藤濯さんが日本語訳したもので、岩波書店から出版
されているとあった。
今、確認すると私が注文したのも、まさしくこれ。

私は中学から和仏と仏和辞書両方を持っていた。
今も当時のものを持っている。
ややこしい著作権問題があるならば、いっそ
「Le Petit Prince」を購入して、辞書を片手にと
思ったけれど、まあ難しいことは考えずに
今回は本の到着を楽しみにしよう。

おおげさだけれど、子供の頃から気になりつつ
普段は忘れていたものを、ついに購入できたのは
実は、少し前に気になる本があると、彼に話して
いたおかげ。
頭の中で、思い出すだけでなく、声にして
誰かに話すと、強く心に残るものだ。

*** *** *** *** ***

書きながら、なお検索していると、みんなで訳そうと
原文をpdfで配布しているサイトを見つけた。
これはいつか挑戦してみたい。
今は、やはり日本語訳の到着を待ちます。

2005年05月28日(土)

初日 最新

Copyright(C)2004- you All Right Reserved.