苦手
今夜放映された『アンドリューNDR114』を最初から
観たのは初めてだった。
いつも途中から観ていたが、観るたびにアシモフの
『われはロボット』を思い出していた。
最初を観て納得した。
アシモフが創造した『ロボット工学3原則』を
主人公がプレゼンするシーンがあったから。
この映画の原作も、アシモフだった。
『われはロボット』は、ウィル・スミス主演
『I,Robot』という題名で公開された。
この映画はまだ観ていないが、題名を知ったとき
懐かしくて「ロビィのことだろうか」と思った。
アシモフの作品が大変好きで、短編集や
長編のほとんどを読んでいる。
そして、引っ越すたびに捨てきれず
繰り返し読んでしまう。
アシモフの短編で泣いたのは『停滞空間』
主人公に恋し、今も忘れられないのは
R・ダニール・オリヴォー。
大長編のファウンデーションが未完のまま
アシモフは逝ってしまったことが悲しい。
小学校の頃から、読書感想文が大の苦手で
日記でも、読んだ本のことを書いていない。
男性と読んだ本について話した経験も少ない。
やまとフォーサイスについて、話したことがあったっけ。
フォーサイスが、絶筆宣言をしたときもがっかりした。
子供の頃から翻訳物を多く読んでいた。
日本の作品は、どこかでいつか読んだような
誰かの真似をしているものが多いと感じてしまう。
彼と読んだ本について、話したことはまだない。
読み出すと途中で投げ出すことは滅多にない
けれど、記号学者のウンベルト・エーコが書いた
『薔薇の名前』は、難解で眩暈がした。
そういえば、これもショーン・コネリー主演で
映画化されていた。
映画化される前に読んでいることが多い。
というより、読んで数年経った後
気づかずに観た映画を、どこかで読んだような話だと
思う。
こんなことを書いていると、次々に読んだ本を
思い出し、観た映画を思い出す。
やはり読書感想文は苦手。
2005年04月24日(日)
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