中途半端
書いてしまった後、どうして気になるのかわかった。
彼と同じ匂いがする。
私が書いたことで、私に書いてくれた当時を思い出し
症状が悪化してしまうのではなかったかと気を揉んだ。
わずか数か月分だけ残っていたものを読み返した。
彼と似た匂いがした。

誰か助けてと請いながら、手を伸ばした人ではダメだった
ようだ。
誰か助けてとは、誰でもいいから助けてと同じ意味ではない。
自分を理解し、自分にしか関心を抱かない、自分好みの相手。

彼にできなかったことを他の人にできるわけがない。
私が書いたことへの直接の返事ではなく
3週間ぶりに自分の状態を知らせるような更新があった。
苦しいでしょう、辛いでしょうと言うのは簡単。
最後まで傍にいられないなら、これ以上近づいてはいけない。
浅はかな薄っぺらな同情は、残酷だ。

彼に対してどうすることもできずに、自分を抑え込み
苦しさに耐え切れず逃げ出した私は、これ以上中途半端な
ことをしてはいけない。

自分は誰からも忘れ去られた人間。
そうではないことを伝えたかった。
私はあなたを覚えている。
それだけを伝えたかった。
それすら傲慢なことだったろうか。



2004年09月24日(金)

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