夢中になれるもの
昨夜、電話があった。
たどたどしい営業トーク。
研修受けてないの?と聞きそうになる。
ここじゃ、その程度で成績上げられるの?と嫌味が真っ先に
頭に浮かぶ。
だけど、久しぶりに聞いた若い女性の声。
懸命さも伝わってくる。
私は最低限の相槌しか打たなかった。
電話の発信業務で、一番難しいのは相手の反応がないこと。
反論されても、突っかかられても、反応さえあれば
マニュアルと臨機応変で太刀打ちできる。
遠い昔に習ったことを思い出した。
お手並み拝見と、「うん、うん、そうね」しか言わない。
最後に可哀想になって「電話、どうもありがとう」と言った。
管轄は違っても、後輩だ。
私が研修を受けた頃は、なんて言うのは先輩面過ぎる。
電話を切った後、がんばれ!と呟いた。
行き当たりばったりのセールス電話じゃない。
顧客向けの管理業務だ。
もっと自信を持っていい。
そう偉そうに思う私は、今の仕事に自信喪失どころか
初めから恐る恐るで、ダメさが自分自身一番わかるから
イヤでイヤで逃げ出しそうに何度もなっている。
そんな今日、少し発見。
訳もわからず流してしまったことが、ほんの少し見えてきた。
18時までどうしようもなく過ごしたのに
ハッと気づいて、没頭した4時間。
久しぶりに充実感を得た。
一人で乗り越えて偉かったね。
君が珍しく褒めてくれた。
やはり夢中になれるものが必要。
2004年09月22日(水)
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