幻想
不思議な小説を読んだせい。
最後の女を探していると言ったのは君。
ずっといつも一緒と言ったのは彼。
死ぬ時は連れて行くと言ってくれたのは彼。
私の手を両手で包み込んでくちづけするのは君。
なのに私にはわからなくなる。
君が言ったことが彼から聞いたように感じる。
逢いたい逢いたい逢いたいと彼を浮かべる。
君の優しさを彼から受け取ったように感じる。
ふと我に返って間違いに気づく。
なのに心がさまよいだすと彼の姿を追っている。
君が彼になってしまう。
愛しい愛しい恋しい恋しい
誰に向かって思うのかわからなくなってくる。
2004年08月22日(日)
≪
≫
初日
最新
Copyright(C)2004- you All Right Reserved.