2004年11月23日(火) |
『ハウルの動く城』 観ましたよ。 |
『ハウルの動く城』公式サイト
観たのは昨日なんですけどね。 小倉から帰ってきて疲れてはいたけど眠くは無かったので、 折角の平日だったし前売りを買っていた『ハウル』を観に行ってきたのです。 (んで感想書くつもりだったけど、 小倉旅行記が意外に長くなったので書けなかった、と・・・・) 平日の映画館は空いてましたよー・・・・・・ さすが四国。さすが松山。さすが地方。さすが田舎。←言い過ぎ
で、感想。
なかなか面白かったですよ。同人誌的突っ込みどころ満載で。
・・・・・はっはっはっはっは。いやでも本当。 あ、CPとかじゃなくてね、パロディ本は作りやすいだろうなぁと。 (CPは・・・作りようが無いと思うんだけど・・・ でもブラロイ本さえ出てしまった現実を考えると何が起こるかわからんか・・・)
ネタバレしない程度で感想を書くと、
1 ハウルの声はキムタクっぽくなかった。 上手くは無いけど、まぁいいんじゃない?思っていたほど酷くは無い。 (近年の宮崎アニメの声優に関しては過大な期待を寄せないことにしております・・・)
2 マルクルの声が神木隆之介君だった♪ ええと『千と千尋〜』で坊(デカい赤ん坊。湯婆の子?だっけ?)役をやった子です。 子役でドラマ『ムコ殿』(竹内結子が奥さん役だった方)にも登場していて、 「うわ〜久しぶりに上手い子役が出たな〜」と注目してたんですが、 宮崎監督も気に入ったみたいですね。 ・・・・・え、『インストール』のあの子の役もやってんのね。 予告観たのに気が付かなかったYO!!
3 カルシファーが可愛かった でもさ〜キャラグッズは今ひとつ可愛くないんだよね〜ちっ。
4 魔方陣が錬成陣に見えました。 鋼の影響は未だ大・・・・・
声優よりもストーリーについての不満が多いらしいですが、 (と、愛読しているエンピツ作家さんの日記にあった) 確かに今までの宮崎作品のなかでは1、2を争うワケのわからなさ(笑)
「・・・・なんでそうなるのよコラァ!!」 みたいなところは結構あったし、 作品世界についての説明があまりないので自分の想像で補わないといけない部分が多々。 あとキャラに関してのエピソードがほとんど無いに等しかったので、 (辛うじてソフィーについてあったくらい?) どういう生い立ちで何があって現在こういう生活をしてる、とかそういうのもよくわからなかった。 ・・・え、その辺はスルーするところですか??
(しかしそういう背景って、原作読めば解消されるのか?? もしくはパンフ??←迷った挙句に買わなかった・・ でも『魔女の宅急便』も『耳をすませば』も原作と相当違ったことを考えると、 原作とジブリ作品は別物と考えた方がいいと思うんだけど。どうなの?)
大体『イノセンス』もあれだけ見たら「・・・・で?」って感じだしねぇ。 ただ、メッセージはすごくたくさん盛り込まれてるなぁと思った。
「老い」「若さ」「勤労」「孤独」「恐怖」「反戦」「愛」・・・とか?
メッセージ性が強いことの善悪はともかく、 私はあれはあれでいいんじゃないかなぁという気はした。
なんてゆーかなぁ、娯楽だったら勧善懲悪なり何なり、 わかりやすくて観た後すっきりするのがいいのかもしれませんが、 「観た後に何かを考える」作品というのもいいんじゃないかなー・・・とね。 (しかし『イノセンス』みたいにどちらかというとマイナー受けする映画ならともかく、 ジブリ作品のように影響力大の映画がメッセージ性を秘めていると、 ちょっと怖いなと思う部分もありますね。 まぁ今のところ平和主義だから大丈夫だろうとは思いますが)
そうそう、宮崎監督の「好きなもの」も満載でしたよ(笑) あと過去作品との類似点。 以下ネタバレ。←反転させてください。
・おさげの女の子 ・女の子の髪を切る ・涼しげな切れ目の美少年 (これは『千と千尋〜』からの傾向だなーきっと。 時々ハウルがハクに見えましたですよ) ・実は稚児趣味 (サリマン付きの少年たちは一体何なのさ!!爆笑!! しかも何気にハウルにそっくりな子達ばっかりやん!!!) ・飛行石モドキ ・空中飛行 (『ラピュタ』に登場したフラプターの親戚みたいな機械登場) ・空中歩行 ・寝ているときのソフィーは若い頃の姿に戻っていた (『紅の豚』のエピソードを思い出しましたよ)
そうだ、疑問点書いておきます。
・ソフィーの髪の色が戻らなかったのは何故なんでしょうね?あれ不思議。
『ダ・ヴィンチ・コード』の影響なのか、 ちょっとしたところを「実はコレ暗号じゃないだろうな?」なんて疑ってしまう・・・
疑問点続き。
・そういやソフィーと妹と母さんですが、 母さんと妹はそっくりだけどソフィーは全然似てないよね。 しかも母さんの仕打ちを考えると・・・・両親は再婚同士で、 それで父さんの方は帽子屋をソフィーに遺して病死した、とか???
・・・・やっぱり原作読むべきか? えーでもハードカバー買いたくない・・・
疑問点もうひとつ。
いままで宮崎監督は男女の恋愛について、敢えて避けてたらしいんですよ。 でも今回はヒーロー&ヒロインは、らぶらぶモード全開です。 どうしたんだ。何があったんだ監督。
***
ま、いずれにせよ一見の価値はあると思いますので是非。 なんつーかジブリ作品はジブリ作品ってだけでひとつの成功なのよ。うん。
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