寝る前にグッコミの戦利品1冊だけ読んだら、遙が凛の事を「勝手にわめいて自己完結する」と言っていて、そうだよこれだよ凛の性格って思いました。自己完結。それだ!!

遙は記録とか勝利とか気にすると自由に泳げなくなる。
小学校の時は真琴、渚、凛のメド継での泳ぎを見て自分を取り戻したから今回も仲間の泳ぎで自分を取り戻すんじゃなかろうか。
あと凛の泳ぎが遙を変えて、これを境に遙の水泳に対する姿勢が変わるらしいから、ここが遙のターニングポイント。
遙の気持ちはいくらでもトレース出来るのに凛の気持ちはトレース出来ない。
一番好きなキャラの考察が出来ないのは昔からの仕様です。
英二好きだった時は英二語るより周助語る方が得意だったし、精市好きだった時は真田を語る方が得意だった。
好きなキャラにとって一番近いと思われる人物を語る方が言葉が出てきやすいってどうなの

凛にとって遙はただの通過点に過ぎなかったのかなと考えると悲しすぎて。
でも何年もずっと勝ちたいと思ってた相手に勝てたらそりゃ喜ぶよね。
何年もずっと遙に囚われてきた凛が今回の勝負で本人も納得出来る形で完全に遙に勝利して、凛も遙という幻影から自由になれる。
過去を振り返らずに前を見て歩けるようになる。
遙も自由になれると思っていたけど遙の思う自由と凛の思う自由は多分ちょっと違う。
遙はこれでまた凛と勝負とか関係なしに泳げるようになれると思ってたんじゃないかな。
昔みたいに、自由に2人で水を感じて泳ぎたいという想いが少なからずあったんじゃないかな。
だから一緒に泳ぐ事を否定されてショックだった。

凛クラスタとしては凛が笑った事を喜ぶべきなのかもしれない。
勝利して凛は喜びを全身で表して笑ってた。今まで1回も笑わなかったのに。
でも凛遙クラスタとしては遙も一緒に笑ってないと意味がない。二人が幸せじゃないと。

遙は渚にはもう子供じゃないんだと言っておきながら、結局凛の事を小学生の延長で見ていて勝負が終われば元の関係に戻れると思ってたけど、凛はもう子供の頃の延長としては遙を見てなくて、友達だけどライバルで元には戻れない。
あの頃の、無邪気に笑って「七瀬はえーな！」とか言ってた頃にはもう戻れない。心情的に。
漠然とみていたオリンピックという夢が現実の目標として見えてきたから、いつまでもお花畑にはいられない。
切磋琢磨してライバルとしても友達としてもお互いに成長していく関係もあるけど、遙はずっと他人と深く関わる事を避けて一番の理解者の真琴と一緒にいたから人間関係の築き方が分からない。
手先が器用だから何となくクラスでも頼られてたけど必要以上に自分から関わりと持たないから、孤立してる訳じゃないし、クラスメートにも認められてるのに、いざちゃんと関係を作ろうとするときっと遙はやり方が分からない。
幼い頃から側にいた真琴はもちろん、渚も、凛も、怜でさえ遙の方からは近付いてない。全部最初は相手の方から近付いてきたから。
凛も遙もお互い歩み寄らなきゃ始まらない。

今回の1件で傷付いた遙がやっぱり人と関わるとロクな事がないと思い込み、また真琴や渚など自分を受け入れる人以外との関係を遮断してしまわないか心配。
元からひきこもりではなかったけど凛を否定しないで欲しい。多分しないと思うけど。お願いだからしないでプリーズ。

今までは凛が遙を追ってたけれど今度は遙が凛の背中を追う番だよね。
…って何度も同じ事言ってるけど。
遙に勝った事がつい嬉しくてもうお前とは泳がないって言っちゃったけどやっぱり後で後悔する凛が見たいけど無理かなあ。

確執を乗り越えてきちんと前を向く事が出来るようになった凛はきっともう後ろを振り返らない。
遙はまた置いてかれる。4年前と同じく。
でもそれだと寂しいから凛には遙を忘れないで欲しい。
現在と繋がりがあるかはともかく凛の中でも小学生の思い出は大切な物として残ってると思いたいけど、1話でトロフィー要らないって言ってたし、思い出ごと遙を捨てようとしてたのかと思うと悲しい。
確執のなくなった今、凛が冷静にあの頃の事を思い出してやっぱり大切な思い出だし、遙の存在もやっぱり大切だと思うには、遙が凛のいるステージまで上がる事が必要だと思う。
後ろを振り返らない凛に俺はまだここにいるって遙は声をあげないといけないと思う。

結局、今までは凛→遙だった図式が今度は遙→凛っていう図式が強まってくるって事かなあ。
でも遙も以前から凛に関してだけは興味とか執着を示してたからなー。

凛側から語ると言っておきながら結局遙側の事ばかり語ってる。
だって凛の気持ちをトレースするともう凛は前しか見てないんだもの。
遙の事はもう乗り越えたとみなしていいと思うんだもの。
遙を巻き込んで、一緒に泳ごうって言ったのにすぐにオーストラリアに行っていなくなっちゃって、冬に戻ってきたと思ったら勝負に負けて泣いちゃって、それから音信不通でいきなり再会したら何か常に怒ってて機嫌悪くて、俺の為に泳げとか言って、勝負して終わったら、もうお前とは泳がないからって、確かに凛はものすごい自己完結の世界にいるね。
自分の夢しか見えてないし、見てない。
遙の事を乗り越える為の通過点としか見てない。
でも、7話冒頭の夢で遙の家に訪ねて行ってるから、そこに少しの希望を見出してる。
遙の事を記録の為だけに気にしてた訳じゃなくて、やっぱり思い出は思い出として大切なものだし、それを現在に続く友情にも持って行って欲しい。
あとオーストラリアで何があったのか。
遙に会う前から水泳からちょっと離れようと思ってたみたいだし、そこを描いてくれないと分からないね。

でもFree！は両片思いな凛遙が再会して仲直りするまでの物語だと勝手に思っているので、EDのように一番最後は笑顔の凛が遙に手を伸ばして一緒に泳ごうって言うと信じています。
Rage onも凛遙ソングだし、OPもEDも凛遙なのに、本編が凛遙じゃないはずがないんだ（※主観的感想です）