幽玄に沈む庭
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2003年07月23日(水)
流架はその地を離れた。

特に理由は無い。

気が向いたから、というのが強いて挙げればだろう。


流れるような人間関係の中、誰もが自分だけの事を考えていた。


・・・・・・・

ココと何処かでの会話

互いに誰だか知らない。

でも、会話は成り立つ。



その人は、ちょっとおきゃんな小娘、のような感じがした。

其れなりに可愛い。

とりあえず、適当にあしらいながら流架は会話を続けた。

多分、最後の会話を。








---stand by me...


いかなる事情にせよ、

誰かが去っていってしまうのは

悲しいこと

寂しいこと


ねぇ・・・

貴方には私の声は聞こえない

届けてないから

この声は箱庭の外には決して出ない

だから、届かない



また道が見えることがあるのだろうか

私の道はこれから貴方の其れとは大きく曲がってしまうというのに



溜息は尽きない














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