立春から数えて八十八日目の「八十八夜」
昔から農事の吉日とされ籾種を蒔いたり茶摘みをしたそうだ。
立夏も近くなり季節はもう初夏と云っても良いだろう。
今日も四万十市内は28℃を超え黒潮町では30℃を超える。
山里は市内よりも2℃程低いのだが今日は暑さを感じた。
朝の道を行けば道端や田んぼの畦道に黄色い花が咲き始めている。
「大金鶏菊」は特別外来種に指定されており
駆除対象の植物となっているが花はとても可愛らしい。
いつ頃日本に渡って来たのかは定かではないが
子供の頃には見た記憶がないのでさほど昔ではないのだろう。
生まれ故郷の国ならば愛でられる花であっても
異国に咲いたばかりに「駆除」とは憐れでならない。
しかし生態系に害があるのなら仕方ないことだろう。

大型連休を前にして仕事は大忙しであった。
一日車検の車も入庫しており同僚が一生懸命に整備をしてくれていたが
不具合が多い上に部品も今日の事にはならない。
お客さんも承知してくれて最低限の整備で済ますことにした。
義父は今日も早朝から田んぼの代掻きに行っていたが
10時から親戚の法事があり気忙しくてならない。
作業着のまま行く訳にも行かず大急ぎで着替えて行く。
朝食も食べていなかったが法事で折詰を貰って嬉しかったようだ。
その折詰を食べ終わるとまた大急ぎで田んぼに向かった。
代掻きが一段落したのか2時前には帰って来てくれて
私と一緒に車検完了の書類を整えていたのだが
友人が二人やって来てすっかり話し込んでしまった。
「今手が離せない」とは決して云わない義父である。
3時になりやっと友人達が帰って行きほっとしたが
義父と二人三脚で書類を整えたらもう4時である。
それから同僚と納車に行っていた。
帰宅はすっかり遅くなってしまったが心地よい達成感である。
連休を入れてもほぼ2週間の休業となるので
やるべきことだけはしっかりとケジメを付けて置きたかった。
今夜は娘達が夕食不要とのことで助かったが
夫もお腹を空かせているだろうと家の近所のローソンへ行く。
県外ナンバーの車がいっぱい停まっていて驚いた。
私は大好きなペペロンチーノ。夫にはざる蕎麦セットを買う。
ビールのつまみもなかったが夫は美味しそうに食べてくれた。
明日から6日まで暦通りの連休だが少しも嬉しくはなく
収入が絶たれるのが辛くてならない。
如何に節約するかであるが明日はあやちゃんの誕生日だった。
ステーキにしようか焼き肉にしようかと考えている。
あやちゃんに訊いたら「別にどうでもええけん」と何とも寂しい。
もしかしたら自分の誕生日を忘れているのかもしれなかった。
薄暗い部屋でタブレットを操作している横顔にドキッとする。
昨夜のような風もなく静かな夜であった。
明日はまた雨になるとのこと春に三日の日和なしである。
眠ってしまえば必ず朝が来るのだろうか。
一日を閉じる時にはいつも栞を挟む。
※以下今朝の詩
茶摘み
夏も近づく八十八夜 農事の吉日であるが ふと中学時代の茶摘みを思い出した
海辺のちいさな町であったが 学校の茶畑があり 行事として茶摘みをするのである
転校生だった私には初めての経験で お茶の摘み方も知らなかったが 「一芯二葉」と云って 親指と人差し指で折るように摘む
見渡す限りの若い緑であった 陽射しを浴びてきらきらと輝いている 仄かに香るのは茶葉の息であろうか
みるみるうちに籠がいっぱいになり 収穫した茶葉は製茶場へと運ばれて行く
私は衝動的に「製茶部」に入部した 興味はどんどん深まるばかりである どのようにすれば「お茶」になるのか この目で確かめようと思ったのだ
新茶はそれはそれは美味しく まるで「いのち」を飲み干すように 生き生きとした香りに満ちていた
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