| 2025年12月26日(金) |
なんとかなる、なるようになる |
予報通りの寒波。高知県西部は初雪が降る。
陽射しが射す時間帯もあったが風が強く
雪はまるで踊っているかのように舞い続けていた。
気掛かりだったのは国道沿いの皇帝ダリアであったが
真冬の厳しさに凛と立ち向日葵色の花咲かせている。
どんなにか冷たいことだろうと思うが
雪にも風にも負けない逞しい花であった。
年内の工場の仕事はやっと終了。
今日はタイヤ交換が2台と、ベルト交換のみである。
午後2時には終わり同僚だけでも仕事納めにしてやりたかったが
取引先への支払いを済ますと資金が底を尽いてしまい
同僚にお給料を支給することが出来なかった。
もちろんボーナスどころではない。
同僚も事情を把握してくれていて30日まで待ってくれるそうだ。
ぎりぎりになるが何としても資金を集めなくてはならない。
集金にも行ったが生憎留守であった。
大きな金額ではなかったが支払いに来てくれたらと思うと
何だかお客さんが憎らしくなってしまう。
おそらく気にも掛けていないのだろう。それも悲しいことである。
3時まで待機していたが収入が増えることはなかった。
さすがの私も気が滅入り今日は諦めることにして帰路に就く。
すると4時頃に義父から電話があり大口の入金があった報せだった。
どれほど待ちわびたことだろう。一気に肩の荷が下りる。
個人ではなく会社だったが今日が仕事納めだったようだ。
おかげでやっと同僚のお給料が整う。
義父と相談して工場は明日を仕事納めにすることにした。
この一年、同僚にはどれ程苦労を掛けたことだろう。
病院通いをしながらであったがよく頑張ってくれたと思う。
来年早々には大腸がんの精密検査を控えている。
どうかどうか大事に至らないことを願うばかりであった。
私は30日まで事務所に待機し少しでも資金を集めたい。
年内には必ず来てくれると約束をしたお客さんもいた。
わずかの金額でも積もれば山となるだろう。
とにかく希望を持たねばならない。諦めるにはまだ早過ぎるのだ。
茶の間の炬燵に潜り込み30分程休む。
夫は暖房を点けずにいて室内の何と寒いことだろう。
訊けば娘達が暖房をフルに使っているので節約をしたのだそうだ。
冬場の光熱費は嵩むが我慢は身体に毒である。
年寄りの冷や水にもなり兼ねない。
けれども家計の苦しさを夫が一番に理解してくれているのが嬉しかった。
「なんとかなる、なるようになる」そんな日々が続いている。
思い起こせばこの一年ずっとそうだったのだ。
それは新しい年を迎えてもきっと変わらないだろう。
「働いて働いて働いて」と高市総理は云ったが
私は「生きて生きて生きて」とそればかり思っている。
※以下今朝の詩
冬休み
寒太郎くんは早起き することがいっぱいあって 眠れなかったのだそうだ
学校は冬休みになったが 宿題をしなければいけない 部屋の掃除もしなければ お母さんに叱られるのだ
あといくつ寝ればお正月 数えているとわくわくする 一番楽しみなのはお年玉だ 新しいゲームソフトを買おう
雪さんから年賀状が届くかな いつも悪戯ばかりしているから 届かなかったらかなしいな
こどもは風の子なのだそうだ マフラーも手袋も要らない 宿題が終わったら外で遊ぼう 土手の道をおもいっきり走ろう
寒太郎くんは目を輝かせていた 胸がはち切れそうなほど 大好きな季節であった
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