ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年03月06日(木) よいしょよいしょ

曇り日、気温は10℃に留まり寒い一日となる。

明日は朝から晴天となり少し暖かくなりそうだ。

寒の戻りももう少しの辛抱だろう。

あと二週間もすれば春彼岸である。


朝の国道を行けば白木蓮の木に蕾がいっぱい見えていた。

毎年楽しみにしている春を告げる花である。

樹齢は定かではないが随分と昔からある木だった。

そのてっぺんは二階建ての民家の屋根よりも高い。

残念なのは国道沿いなので写真を撮ることが出来ない。

花が咲く期間は短く直ぐに散ってしまうのも切ないものだ。



ここ数日の心労だろうか今朝は血圧が170と高く驚く。

おまけに職場に着くなり胃がしくしくと痛み始めた。

義父の姿が見えるなり緊張で逃げ出したいような気分になる。

とにかく余計な会話をしないことだと言い聞かせていた。


それがどうしたことだろう。「さあやるぞ」と義父の明るい声がした。

車検整備の終わった車が5台もあり次々に検査を始める。

まるで何かを吹っ切ったような義父の姿であった。

訊けばまだ左腕の痛みが治っておらず辛い様子である。

けれども無理をしてでもやるべきことをやろうとしていたのだった。

あの不機嫌はいったい何だったのだろう。まるで狐につままれたようだ。

おかげで仕事は順調に捗どり私も肩の荷が下りた気がする。

胃の痛みも無くなりおそらく血圧も下がっていたのだろう。

終始上機嫌の義父に救われたような一日だった。


車検完了の事務仕事に追われ3時半に帰路に就く。

途中でラジオが突然聴こえ始め嬉しくてならない。

けれどもトンネルでライトを点けたらまた聴こえなくなるのだ。

まるで義父みたいなラジオだなと可笑しくなってしまった。


買い物を済ませ4時半に帰宅。娘の車を見ると何ともほっとする。

夫は生乾きの洗濯物を乾燥機に入れてくれたのだそうだ。

それを自慢気に話すので娘と一緒に笑い転げていた。

「おじいやんはえらいね」とよいしょよいしょしておく。


娘はまだハローワークには行っていないとのこと。

ネットで求人情報は確認しているがまだ迷っている風だった。

実は私も仕事の合間に求人情報を見ておりそれとなく娘に話す。

余計なお世話だと叱られると思っていたが娘が頷いてくれて嬉しかった。

けれどもいくら母親でも老婆心は程々にしなければならない。

私はフルタイムで働くよりもパートの方が助かるが

娘はどちらを選ぶのだろうか。それも口出しは禁物である。


あやちゃんの卒業式も刻々と近づいているが

やはり出席する気はないようで娘も諦めているようだった。

昔は卒業式には中学の制服を着るのが習いだったが

今はどうなのだろう。女の子は袴姿なのだろうか。

あれこれと叶いもしない姿を想像するばかりであった。

何とも侘しいものである。こんなに切ないことはないように思う。


変わること変わらないことの間で人は皆精一杯に生きている。

何が正しくて正しくないのかも誰にも分からないだろう。

日常が繰り返される真っ只中で季節は移り変わっていく。


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