2022年08月16日(火) |
送り火にまた会える日の炎燃え |
午後4時を過ぎると熱風が少しだけ涼風に変わる。
お盆が終わると朝晩涼しくなるものだけれど今年はどうなのだろう。
「処暑」まであと一週間となった。夏が退き始めるのだろうか。
もう何年も会っていない友人から残暑見舞いの葉書が届く。
先日の「高新文芸」を見てくれたのだそうだ。
いつも気にかけてくれていて本当に有難いことだと思う。
メールや電話ではなく心のこもった便りがよけいに嬉しかった。
声を聴きたい気持ちもあるけれど私も便りを出そうと思っている。
夕方送り火を焚いた。来年も帰って来て下さいねと手を合わす。
昨夜は亡き姑さんの夢を見た。毎年のことだけれどお盆にはよくあること。
もしかしたら供養が足らないのではないかとつい思ってしまう。
今年は特に般若心経を唱えられなかったので少し悔やんでた。
けれども夢の中の姑さんは昔の古い台所に居てそれは沢山の料理を作り
「はよう食べたや」と笑顔で私に勧めてくれたのだった。
夢の中だと云うのに煮物が美味しい。なんとも懐かしい味であった。
ああ、帰って来てくれていたのだなとつくづくと思う。
家族は誰も会えなかったらしいが私は会うことが叶ったのだろう。
娘が「おかあは霊感が強いけんね」と云うけれどそうなのかもしれない。
死後の魂は生き続けていると私は信じてやまないのだった。
私も定命が尽きればあの世にデビューするのだけれど
お盆には必ず帰って来て家族みんなを喜ばせてやりたいと思う。
孫たちの夢の中でハンバーグを作ってやりたい。
そう思うと死を怖れる気持ちが薄れて行くのだった。
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