2021年03月28日(日) |
明日はあしたの風が吹く |
雨のち曇り。春の嵐の予報に反したいした雨ではなかった。
けれども花散らしの雨になってしまったのかもしれない。
散る時は潔く散る。儚いけれどなんと健気な花だろうか。
今日こそは川仕事へと意気込んでいたけれど
雨音を聴きながら「今日は休もう」とじいちゃんが言ってくれる。
おかげで身体には優しい日曜日になったけれど
私の出番がないのがなんとなく物足らなくてならない。
明日からまた一人でこつこつ収穫してくれるとのこと。
無理はしていないと言ってくれてもやはり気遣わずにはいられない。
このまま職場を優先していて良いものかと少し葛藤している。
せめて一日おき位に手伝ってあげたいのだけれど
思うようにはいかないものだ。あちらを立てればこちらが立たず。
暮し向きも決して楽ではなく情けないけれど今はぎりぎりだった。
今何が一番欲しいですか?と訊かれたら迷わず「お金」と答える。
来月の年金支給日までなんとしても食い繋いでいかなければ。
その為にも職場を休めない。今は日給だけが頼りなのだった。
来月になれば海苔の初出荷もあり多少なりとも余裕が出来る。
もう少しの辛抱なのだ。いつまでもどん底ではいられない。
書くまいと思っていたことをとうとう書いてしまったけれど
こころはどんな時も豊かであり続けたいと思っている。
嘆くことでは何も変わらない。いつだって希望を忘れずにいよう。
明日はあしたの風が吹く。きっと心地よい春の風だろう。
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