2020年06月20日(土) |
私に出来るたったひとつのこと |
庭でバーベキューをしていた。まったくの予定外で急きょのこと。
娘むこが素潜り漁で伊勢海老とナガレコ(貝)を獲って来ていたので
「庭で焼こうよ」と娘が言い出しあらあらと言う間に準備が整う。
思いがけないことでとても楽しかった。孫たちも大喜びの夕食となる。
午後7時半を過ぎたけれど外はまだ明るい。
明日はもう夏至。いよいよ夏も盛りになることだろう。
めいさん(白井明大さん)の本を開く。
「日本の七十二候を楽しむ」という本は私の宝物でもあった。
季節ごとにわくわくしながら手に取る一生大切にしたい本である。
めいさんと出会ったのもネット空間でのことだった。
もうずいぶんと昔のことように思う。あれはいつ頃だったのだろう。
ある日私のHPの掲示板に訪ねて来てくれたのだった。
経緯は定かではないけれどどこからか辿り着いて来てくれたのだろう。
その時のことをずっと忘れられず歳月ばかりが流れてしまった。
いまだに白井さんとは呼べず「めいさん」と呼ぶ私をゆるしてほしい。
めいさんはきっと気を悪くしているのではないかと思っている。
出会った頃にはまだ無名だった彼は努力を重ね今は立派な作家さんになった。
そうして私の大好きな詩人さんでもある。世界一と言っても他言ではない。
彼の詩ほどわたしのこころにすうっと溶け込んでくる詩を他に知らない。
有名になればなるほど苦しい時もあるだろうと思う。
プレッシャーも大きいことだろう。いつも表舞台に立たされている。
そんなめいさんのことをかげながらずっと応援し続けている。
がんばれがんばれと。もうその声を届けることも出来なくなったいまも。
もしかしたらとありったけの拙い言葉で詩を書いたことがあった。
めいさんが「いいね」をしてくれた。たぶん最初で最後かもしれない。
ああちゃんと伝わったのだなと救われたような気がした。
こころを込める。それが私に出来るたったひとつのこと。
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