晴れのち曇り。今夜遅くには雨になりそうだ。
南の海上に熱低があって台風になりそうとのこと。
まだ進路ははっきりしないけれどとても不安でならない。
山里では満開の彼岸花を追いかけるように秋桜が咲き始めた。
遅植えの稲も黄金色になってのどかな里の秋を感じる。
お遍路さんがひとりふたりと通り過ぎて行くのも絵のように映る。
そんな山里で仕事をしながら過ごすことをありがたくおもう。
帰宅すると今日も娘が居てくれてほっとする。
なんだか癖になりそう。毎日居てくれたらと欲なことを思う。
また娘の帰宅が遅い日もあるだろう。
そんな日には娘がほっと出来るようにしてあげたい。
ふたり肩をならべて夕食のしたく。
思い起こせば娘が中学生の頃からそうしていた。
部活で膝を痛めてしまってからずっと帰宅部だったから。
手伝ってと言わなくてもいつも一緒に料理をしていたっけ。
私も中学生の頃からだった。突然母が家出をしてしまって
弟と一緒に台所で奮闘していたことが今ではとても懐かしい。
料理上手だった母の味を思い出しては見よう見真似だったけれど
弟が「母さんの味や」と言ってくれたのがとても嬉しかった。
母はもう二度と帰っては来なかった。
もう50年も昔のことをいつまでたっても忘れられないでいる。
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