夜明け前と夕暮れ時になるとホトトギスの声が聴こえる。
なんだか幕をおろした舞台裏の役者さんのようだ。
喝采を浴びるわけでもなくカーテンコールもない。
ふとそんな生き方も良いのではないかと思う。
夕食後、娘と孫たちがまた川海老を捕りに行っていた。
昨日も行っていてよほど面白いのか明日も行くと。
はしゃいでいる孫たちの笑顔を見ていると
夕食後の食器洗いも少しも苦にならなかった。
都会の子供たちには経験できないこと。
四万十川のほとりで自然に恵まれながら成長している。
それってほんとうに素晴らしいことだとおもう。
夕風に心地よく吹かれながらこれを記していると
ふとじぶんはなにものなのだと思ったりもして
身の程を知れば知るほど「観念」のようなものが頭をよぎる。
ちっぽけでいい。それでいいと認めてあげなくてどうする。
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