しょぼしょぼと冷たい雨の日曜日。
こよみは「節分」「立春」とつづく。
ひと雨ごとに春めいてくるのだろうか。
早朝、新聞を読み終えたじいちゃんが「出ていたぞ」と教えてくれる。
文芸欄に短歌と川柳が入選していた。ほんとに久しぶりのこと。
ずっと投稿を続けていたけれどボツばかりで少し心が折れていたから
とても嬉しくてほっとする。これほど励みに思うことはなかった。
諦めずに投稿を続けていてほんとうに良かったと思う。
ささやかなことだけれど生きている証と思わずにいられない。
今夜は節分の豆まき。「おにはいつくるの?」と落ち着かない孫たち。
「おそとが暗くなってからよ」と言うと窓の外ばかりを見ていた。
あやちゃんは顔が引きつってとても緊張している様子。
夕食後、そっとトイレに行くふりをして縁側から外に出る。
鬼のお面をかぶって玄関のチャイムを激しく鳴らした。
豆をかかえた孫たちがおそるおそる出て来て大さわぎになる。
「おばあちゃんおにだ〜」笑いながら豆をぶつけるめいちゃん。
あやちゃんはそんな妹の後ろからやっぱりちょっと怖そうな苦笑い。
「いたい、いたい、もうかえるからゆるしてくれ」
今年も無事に豆まき大成功かな。ちいさなこどもが大好きな鬼だった。
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