とうとう8月も最後の日。
あれこれを乗り切ったのかと感慨深く思う。
夏は今日も精一杯に微笑みながらうしろ姿を見せてくれた。
厳しい残暑も苦にはならずむしろ心地よく感じるほど。
月末の仕事もそれなりにやれるだけのことを。
気がつけば母のいない月末も10回目を数えていた。
母が仕事に復帰することはおそらくもうないだろう。
とにかく目の前の事に立ち向かっていかなければと強く思う。
帰宅したらじいちゃんは留守。なんだかちょっとさびしい。
今日は消防団の役員会があって今頃は宴会の真っ最中だろう。
市長さんと飲むんだと誇らしげな顔をしていたのが頼もしい。
じいちゃんの噂話をしながらみんなでわいわいと夕食。
食後久しぶりに散歩に行ってみようかと思いながらやはり行けず
二階の窓からいつものように夕空を仰いでいた。
なんだかあちらがわとこちらがわのような不思議な空だった。
明日から9月。スタートラインに立ったようなきもち。
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