少し薄暗いような曇り日。 気温も高めで蒸し暑さを感じるほどだった。
朝のうちに久しぶりの畑仕事をする。 夏の間にすっかり荒れていた畑だったけれど。 彼が暇を見てミニ耕運機で耕してくれていたのだ。 おかげですっかり諦めていた種蒔きをすることが出来た。
スナップえんどうの種を蒔く。 相変わらず素人の手つきだけれど。 芽が出てくれたらどんなにか嬉しい事だろう。 そうしてそれが育ってくれるのが何よりの楽しみ。 もちろん収穫までこぎつけたらもっと嬉しいけれど。
畑仕事に限らず。毎日が種蒔きなのだと思うことがある。 たとえばちょっとした何かを始めようとしたとき。 先のことは何もわからなくてもやってみないとわからないから。 すべてが良い結果になるとは限らなくても挑戦するような気持。
それから日々の出会いもまた種蒔きに似ているなと思う。 縁があるからひとは出会う。その縁を育てる楽しみがある。 それも先のことは何もわからない。ぷっつりと途絶える時もある。 けれどもどんなにささやかな縁でも忘れずにいたいと思うのだ。
出会えてほんとうに良かったと思える花が咲く。
その花が実になることを信じる喜びもある。
種を蒔く。こころの畑に種を蒔く。
|