朝のうち霧のような雨が少しだけ降る。 いかにも春雨という感じでやわらかな雨だった。
そんな空に反して海はとても荒れているらしく。 波の影響で海苔の漁場に少なからず被害が出た。 その様子が今朝の新聞記事に出ていたものだから。 母が心配してメールをしてきてくれたのだった。
自然には勝てません。焦って怪我などしないように。
そのメールがなんと嬉しかったことだろう。 昨年の津波といい自然のチカラは容赦ない。 どんな時があってもくじけてはいけないと思う。
人間のチカラなど限られているけれど。 出来る限りのことをして精を出したいものだ。
収穫の後。被害の出た漁場の修復作業に追われる。 ふたりくたくたになって帰って来た。
おかげでいつもの散歩にも行けず。 そのことをあんずに話してもワンとも言わないのだけれど。 おしっこだけして来ようかねと言うとまた理解してくれた。 ゆっくりと歩いて土手まで行くと気持ち良さそうにそれをする。 そうしてすぐにきびすを返し家に帰って来てくれたのだった。
彼女にはわかるのだ。とても不思議だけれどちゃんと伝わる。 私が元気な時も疲れている時も雰囲気で感じるのだろうか。
そのてん私は彼女のことを理解していないのかもしれない。
そう思うとなんだか申し訳なくて彼女をぎゅっと抱きしめたくなった。
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