三月中旬なみの暖かさだということ。 ぽかぽかとからだじゅうをつつみこむような陽射しだった。
久しぶりに母の声を聞く。 忙しいのだろう少し苛立っているように聞こえた。 私も川仕事を終えたばかりで疲れていたのだと思う。 優しい言葉のひとつも言えずとてもそっけなかった。
あれこれと思い悩んでいる事も話せず。 気の重さにまたひとつ重さを加えたような気分になる。
いっぱいいっぱいの今だった。 精一杯なのだ。これ以上のことはとても出来ない。
来月のことはそうなった時に考えようと思う。 来るものは拒まないというような気持ちで臨みたい。
あっけらかんと。それがいちばん楽なことなのだと知る。
いつもの散歩。今日は作業場に用事があったので。 あんずにそう語りかけると。なんとちゃんと通じたらしい。 いつもの道とは逆方向だというのにさっさと先を急ぐのだった。 すごいなあんず。私の言うことをちゃんと理解しているみたい。 ありがとうね。母さんはほんとに助かっているんだよ。
作業場にたくさん干してある海苔を取り入れる。 暖かな陽射しのおかげで順調に乾燥していてありがたい。
収穫も今日でひと月が経った。 ただただふたりでがむしゃらに頑張ってきた。
明日も頑張ろう。精一杯頑張ろう。
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